香典を連名で持っていくという機会は意外と多いですよね。
香典を取りまとめることになった時に困らないように、香典のマナーは知っておいた方が良いです。
香典袋の連名って何名までならOKで、袋の裏書ならボールペンを使っていいのか、また香典袋の水引の色に決まりがあるのかについてお伝えしていきます。
香典を連名にするとき何名までなら良いの?
連名で香典を包むのは、職場や町内会、お稽古事や趣味のグループといった、様々な集まりの中でのことが多いですよね。
全員で弔問に行くことができないとき、誰かが代表して連名の香典を持って行きます。
香典を連名にするときには、何か決まり事があるのでしょうか。
香典袋の表に連名で名前を書けるのは3名までです。
それ以上になると見た目のバランスが、あまり良くないからのようです。
4名以上で連名にする場合は、
- 香典袋の表に代表者の名前や、会社名などを書き、横に「他一同」「有志」「他〇名」などと書きます。
- 別の紙に香典を支払った個人の名前などを書いて、集めたお金とともに中に入れます。
連名にする場合は1人1人の金額が少ない場合もありますよね。
その場合は香典返しを辞退する等配慮すると良いですね。
香典袋の裏書はボールペンでも良い?
香典袋の裏側には香典の金額や住所を書いたりしますよね。
筆ペンでそれらを書くのは結構難しい…なので、香典の裏書はボールペンで書いても問題ありません。
これは遺族が後でお礼やお返しをするときの重要な情報となります。
名前だけの香典をいただいても、遺族には故人との関係が分からないことがあります。
ですから、香典袋の裏にはわかりやすく、読みやすい字で記入しなければいけません。
なのでボールペン以外にもサインペンや黒インクの万年筆などを使う事ができます。
さすがに狭いスペースに3名分も住所や金額が並んでいるのは微妙ですよね(-_-;)
また、職場など人数が多い連名のときの別紙は、所属、氏名、金額、人数、合計金額をパソコンで作成することもあります。
職場関係などはどうしても事務的になってしまうことが多くなりますね。
けれども、遺族の方に分かりやすく香典の内容を伝えるため、また間違いを防ぐためにも良い方法だと思えます。
香典袋の水引の色に決まりはある?
香典袋の水引といえばあわじ結びか結び切りですが、その色の組み合わせにはいくつか種類がありますね。
では香典袋の水引の色には、決まった使い方があるのでしょうか?
いずれも濃い色が右、薄い色が左になっています。
黒と白の水引の色の組み合わせは、香典袋の中でも一般的で、通夜・葬儀・法要の香典などすべての用途に使えます。
香典袋の水引が印刷してあるものは、水引が青と灰色になっていますね。
これは印刷で黒が青っぽく、白が灰色っぽくなっているからです。
使い方は白黒の水引と同じです。
黄色と白の水引の組み合わせ、この香典袋は主に関西で使われるものです。
一周忌以降の法事や法要で使われますが、四十九日まではやはり黒白の水引の香典袋が使われるようです。
双銀と呼ばれる、銀色と銀色の組み合わせの水引の香典袋もありますね。
これには、色の濃淡はありません、銀色の水引の両側に黒の水引を使ってあるものもあります。
この水引を使った香典袋は、一般的な葬儀や法要にも使いますが、お布施、戒名料などお寺に納める比較的金額が多い場合にも使います。
香典袋の水引の色は包む金額でも違う?
また、包む金額によっても、香典袋の水引の色には決まりがあります。
- 千円~5千円ぐらいなら青と灰色の水引が印刷された香典袋を使います。
- 1万円~3万円ぐらいなら黒と白の水引の香典袋を使います。
- 5万円以上になると双銀の水引を使った香典袋になります。
金額が少ないとき、本物の水引が使ってある立派な香典袋は、失礼になるので避けましょう。
金額が大きくなれば、香典袋もより立派な物を用いるのがマナーになります。
また連名で包む場合は、集めたお金をそのまま入れるのではなく、必ず両替して入れるようにしましょう。
まとめ
香典を整理するとき、故人とどういう関係の方から頂いたのか分からくて困ったということがあります。
そのためには一包の香典袋で、香典を包んだ人の情報が正確に遺族の方に伝わるようにすることが重要ですね。
香典の裏や中袋には、はっきりとわかるように住所と金額を、また人数が多い連名の別紙には所属や名前、金額を間違えのないように記入すしなければなりません。
ですから書く道具は、筆やペンにこだわらず、ボールペンなど書きやすいもので丁寧に記入してください。
香典袋は水引の色や包む金額に注意して、相応しいものを選ぶように心がけましょう。
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