お葬式で重要な役割を務める喪主は、配偶者や子供が務めることが多いです。
しかしそんな重要な役割をできる自信がない、極度のあがり症や、亡くなった方との関係性など、様々な理由で喪主をやりたくないという方もいると思います。
今回は、喪主をやりたくないときには断れるのか、喪主がやることや代理で挨拶をしてもらうことは可能なのかを紹介していきます。
喪主をやりたくない時は断れる?!
喪主は基本的には誰がやっても良いので、断ることはできます。
しかし、その場合喪主を引きけてくれる人を決めなければいけません。
喪主なしでは葬儀は行えません。
喪主を務めることができる人は次の通りです。
- 配偶者
- 子供
- 親
- 兄弟姉妹
- 祖父や祖母
- 甥や姪
- いとこ
- 友人
- 故人と関わりがあった方(仕事仲間など)
昔は女性が喪主を務めることは珍しく、故人にもっとも近い親族の男性が務めていたようですが、最近ではそのような古いしきたりにはあまりこだわらなくなっているようです。
さらに、誰も引き受けてくれなかった場合や、身寄りのない方の場合に頼むことができる【喪主代行サービス】があります。
このサービスは、身寄りがなく自分の死後の葬儀に不安な方が依頼しておくこともできるそうです。
費用はやることによっても違ってくるようですが、各手続で1万円~10万円ほどです。
喪主がやることって何があるの?やっぱり大変?
喪主と言っても何をやっていいかわからないという人が多いですよね。
喪主は葬儀の準備から葬儀後もやることは沢山あります。
- 葬儀社を探す
- 死亡届を提出する
- 葬儀社へ連絡、打合せ
- 関係各所への連絡(菩提寺・僧侶、親族・会社・町内会)
- 通夜、葬儀・告別式での挨拶
- 通夜振る舞い
- 火葬
- 葬儀費用の清算
- 香典返し
- 法要
- 諸手続き
こうしてみると沢山あって大変そうにみえます。
しかし、実務の多くは葬儀社が担ってくれるので安心して大丈夫です。
葬儀社を探す
多くの病院では提携している葬儀社があり、決まっていない場合は医師から紹介される場合があります。
しかし、費用や契約について説明もせずに「あとは私たちにお任せください」と言って遺体を搬送車に乗せ、後にって高額の葬儀費用を請求されるトラブルが発生する可能性があるので、注意が必要です。
そこで、決まっていない場合は遺体の搬送だけを依頼して、安置後に葬儀社を探すことをおすすめします。
親戚や友達に聞いたり、インターネットで調べるのも良いでしょう。
葬儀社へ連絡
葬儀社が決まったら連絡をします。
- 名前、住所、連絡先
- 故人の名前、生年月日
- 連絡者と故人の関係
- お迎え先(病院や施設)の名前、住所
- 安置場所(自宅や安置施設)
を、電話した際に伝えます。
葬儀社と打ち合わせ
式場の規模や、祭壇や棺の種類、通夜と葬儀・告別式の日程、精進落としの日程などを決めます。
本当に決めることが山ほどあって、落ち込んでいる暇がないほどだったと記憶しています。
祭壇・棺・霊柩車などすべてランクがあり、パンフレットで詳細がでているので決めていきましょう。
当然ですがランクが上がるほど金額がアップしますので、予算などを伝えて葬儀社の方に提案してもらうのもおすすめです。
予算内であれば提案されたもので決めてしまうと少し手間が省けますね。
死亡届を提出する
役所へ行き死亡届を出すと、【火葬許可証】が発行されます。
これがないと火葬ができないので、必ず出しましょう!
葬儀社の方に相談すれば書き方や提出の仕方を教えてもらえますし、提出の代行もしてもらえる事もあるので合わせて相談すると良いでしょう。
関係各所への連絡!
必ずしも喪主がしないといけないわけではありませんが、関係各所への連絡が必要になってきます。
菩提寺・僧侶へ連絡
菩提寺があり葬儀を行って頂くのであれば、故人が亡くなったことを連絡します。
もしも決まったお寺がなかったり、無宗派でどうすれば良いかわからないという場合は葬儀社の担当に相談すれば問題ありません。
お坊さんを派遣してくれるサービスなんてのもあるのでそちらを検討してみるのも有りです。
親族・会社・町内会へ連絡
故人と配偶者の親族、故人と親しかった友人、知人にはなるべく早く連絡しましょう。
通夜、葬儀・告別式の日程は、改めて連絡します。
家族葬や密葬を考えている場合は、葬儀社と打ち合わせをして決めてからでも遅くありません。
通夜、葬儀・告別式での挨拶
通夜、葬儀・告別式でのあいさつは喪主の一番大事な仕事です。
ただ、こちらも喪主である必要はありませんので、これが嫌で喪主を断りたいと思っているのであれば、相談次第で挨拶を避けることが出来ますよ。
その他
その他にも、通夜のあとに弔問客や菩提寺の住職に食事やお酒を振る舞う、通夜振る舞いをすることもあります。
喪主はホストになりますので、皆さんのお相手をする事になりますね。
火葬
告別式が終わると出棺し、遺族と近しい親族で火葬場へ行きます。
火葬後骨上げの式をします。
地域によっては前火葬といい、葬儀の前に火葬を行うところもあるそうです。
葬儀後に行う事は?
無事に葬儀が終わってもまだまだやる事があります。
葬儀費用の清算をしなければなりません。
たいていは葬儀の翌日以降に通知があります。
また参列していただいた方への香典返しをする必要があります。
本来ならば、香典返しは四十九日後にお返しするのが習わしですが、最近では葬儀当日に会葬返礼品と一緒に香典返しを渡す場合もあります。
遅くても2週間以内には渡しましょう。
香典返しの品は、お菓子やお茶、海苔、最近では即席みそ汁なども選ばれています。
各種法要
初七日法要は亡くなってから7日目に行うものですが、最近ではスケジュールなどを考え、葬儀・告別式と同じ日に行う場合もあるようです。
亡くなってから49日にあたる日から、お寺と相談のうえ法要の日にちを整えます。
その他の諸手続き
法律上の相続人が務めることの多い喪主は、役所や保険会社の手続きをしなければいけません。
大切な方をなくされた上に葬儀などで心身ともに疲れてしまって、手続きを後回しにしてしまったり、間違えてしまい後に大きな問題になってしまうこともあるようです。
家族で分担したり、葬儀社のアフターサポートを利用しましょう。
喪主の代理で挨拶をしてもらうことってできるの?
喪主の挨拶を代理でしてもらうことはできます。
必ずしも喪主が挨拶をしなけらればいけないということはありません。
喪主が高齢、人前で話すのが苦手、病気などさまざまな理由で他の人が遺族代表として挨拶することはよくあります。
しかし代理で頼んだ場合、喪主がいるのになぜ代理で挨拶をするのかと思う人も少なからずいるはずです。
なので、喪主との関係性を挨拶の前に一言説明する必要があります。
喪主が書いた挨拶を読む場合も同様に一言入れます。
まとめ
喪主は断ることもできるし、挨拶を代理でしてもらうこともできます。
また、葬儀前後にやるべきことを見るとなんか大変そうと思っていしまいますが、葬儀社が実務の多くを担ってくれるので安心して任せればOKです。
だからこそしっかり信頼できる葬儀社を選ぶことが大事ですね。
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