初盆には法要を行う…今まではそれが一般的でしたが、最近では、初盆の法要を行わない家もあるようです。
では、初盆に法要を行わなかったり、お坊さんを呼ばなかったりしても良いのでしょうか。
又、初盆の法要を行わない場合、お墓参りやお供えはどうしたら良いのでしょうか。
ここでは、法要を行わない場合の、初盆の過ごした方・供養についてまとめました。
初盆に法要をしないは良いの?
本来であれば、初盆には、できる限り法要を行うのが理想ではあります。
でも実は、初盆の法要は、絶対にしなければならないと決まっているわけではないのです。
まず、仏教の中でも、浄土真宗の場合は、お盆に特別な法要を行わない宗派です。
そのため、初盆に関しても同じで、浄土真宗の場合は法要をしないケースが多いと聞きます。
もちろん、遺族が「故人のために法要を行いたい」という場合は、法要をすることもありますよ。
初盆に法要を行わない理由は!?
お盆に法要をしない宗派があるというだけでなく、様々な事情で法要を行わないケースが増えています。
- 住宅事情で法要のための祭壇を作るスペースがないという家庭も増えてきました。
- 子供がいないなど、事情があって法要が出来ない家庭も多いと聞きます。
このような現代の事情もあり、初盆に法要を行わない家庭も多くなったようです。
もちろん、「初盆は法要を行うべき」という考えの人は、まだまだたくさんいます。
これは覚えておいた方が良いかもしれません。
法要を行わないことが理由で、人から後ろ指を指されることは少なくありません。
でも、「初盆は必ず法要を行うのが絶対的な決まり」というわけではないのですね。
初盆にお坊さんを呼ばないというのもあり?
初盆に法要を行わない家庭が増えているため、当然、お坊さんを呼ばないという家庭も増えてきました。
こちらに関しても、「初盆には必ずお坊さんを呼ばなくてはならない」という決まりはありません。
なので、もしあなたが、家族の初盆にお坊さんを呼ばない予定であっても、全く問題はありません。
初盆というものは、亡くなった人との思い出を偲ぶ、「残された人のための時間」です。
そのため、みんなで集まって食事をしながら、思い出話に花を咲かせるというのが、本来の在り方だそうです。
そして、法要や、お坊さんを呼ぶことに関しては、あくまで「遺族の気持ちで行うもの」で、義務ではありません。
なので、初盆に特別なことをしなかったとしても、本来は気にする必要はありません。
でもやはり、亡くなった人を偲ぶ時間は大切ですから、そのようなひと時を作ることは、ぜひ行いたいものです。
初盆をしない時のお墓参りやお供えはどうする?
初盆の法要をしない場合のお墓参りですが、これは通常通りのやり方で大丈夫です。
何か特別なお参りの仕方があるわけではないので、いつもと同じように手を合わせてください。
法要をしなくてもお墓参りは行くと良いですね。
お盆はお墓を訪れる人が多く、1つだけ手入れされていないお墓が…となるとちょっと寂しい気がしちゃいます。
なので、特別な事は必要ないので、お墓に参って手を合わせて故人を偲ぶ事をおすすめします。
初盆の法要をしない場合のお供えは?
さて、初盆と言うと、仏壇やお墓に精霊棚・提灯・野菜で作った動物をお供えするのが一般的です。
でも、浄土真宗の場合は、これらのお供えは、仏壇にもお墓にも一切しません。
その代わり、他のお供え物があるので、そちらを準備する必要があります。
なので、お供え物に関しては、あなたの家の宗派の方針に従うという形が正解です。
又、宗派だけでなく、住んでいる地域で決まった風習があれば、それに従う必要も出てきます。
そのため、家族内の年長者の方、もしくは親族に聞いて、風習に合った形のお供えをしてくださいね。
これらの風習に関しては、残念ながら、ネットなどには情報が出回っていません。
なので、面倒に感じても、風習を知っている親族に直接聞くという形がオススメですよ。
私は、父方の実家が東京・母方の実家が茨城ですが、同じ関東でも、風習が全く違って驚いたのを覚えています。
まとめ
「初盆=法要を行う」というイメージですが、実は、初盆に必ず法要を行うという義務はありません。
そのため、当然、初盆にお坊さんを呼ばないという形でも、全く問題ないのです。
もし法要を行わない場合は、故人を偲ぶ時間を作ったり、ゆっくりお墓参りをしたりしましょう。
又、お供え物に関しては、宗派や地域によって違うので、その風習に従ってくださいね。
コメント