8月になると、お盆の季節がやってきます。お墓やお仏壇が近くにある人は身近に感じるかもしれませんが、普通に生活してる上では、あまり意識はしないですよね。
そういえば、お盆ていろいろ準備しますが、いつからやりはじめればいいのでしょうか。そこで今回は、お盆前にお墓で準備することはどんな事があるのか。お墓の掃除はいつやればいいのか。お供えの花はいつ飾るべきなのなどについて調べてみました。
お盆前にお墓で何か準備しておくことってあるの?
お盆の期間中は日によって準備するものがあります。
地域などによってお盆の日にちは違ってきますが、ほとんどの地域では、8月13日〜16日の4日間がお盆とされています。
お盆前にお墓にて準備する事は8月に入ったら、お墓の清掃をする事です。
お盆の時期は夏なので、雑草などが生えやすくなります。除草剤で一斉除去すれば楽ちんです。
お盆前のお墓での準備はこのぐらいです。
しかし、お墓以外ではやっておかなくてはならない事がたくさんあります。
法事の準備
お盆にお坊さんを呼んで読経してもらう場合は、お盆で混み合う時期を避けて早めにお寺に連絡をして、いつ来られそうなのかの確認をして下さい。
特に、初盆の場合にはお坊さんを呼んで、読経して頂くのが一般的です。
その後に親戚など集まって会食をする事も予想されるので、食事の手配なども必要です。
お盆参りの準備
盆棚などに供えるお盆飾りがちゃんとあるのか確認をして、足りないものは購入しておきます。
お供え物以外でも、ろうそくやお線香などが不足していなかの確認もしておきましょう。
お墓で何かするというのは、お盆が来てからの方が多いので、事前の準備はお家でしっかりやっておきましょう。
そもそもお盆って?!
お盆は、年に一度ご先祖様が戻ってきてくれる時期になります。
ご先祖様を想う時には、お墓参りに行ったり、お仏壇の前に座り手を合わせる事が多くなりますが、お盆の時期には特別に、盆棚や精霊棚と呼ばれる祭壇を作ってご先祖様をお迎えします。
お盆にお墓参りするのはなぜ?
お盆には、お墓参りをするというのが一般的になりますが、お盆の時期にはお墓ではなく、お家に用意されている盆棚にご先祖様が帰ってくる事になっています。
では、何故お墓参りをするのかというと、ご先祖様がいるあの世と私達がいる現世の境界線がお墓になるからと言われています。
ご先祖様があの世からくる時に私達が住んでいる場所へは直接帰ってこれるわけではないんです。
お墓が、ご先祖様の出入り口になるそうです。
ご先祖様にとってのお墓は、私達にとってのお家の玄関みたいな役割です。
なので、お墓を綺麗にしてお迎えに行けば、ご先祖様も気分よく来てくれるはずです。
また、ご先祖様でも子孫達が現在どこで暮らしているのかわからない場合もあるようで、お墓まで迎えに行ってあげればスムーズに帰って来る事もできます。
そしてお帰りになる時も、できればお墓まで行き見送ってあげて下さい。
お盆期間のお墓参りというのは、ご先祖様がいない所に行くのではなく、ご先祖様をお迎えに行き、一緒に家まで帰る事を目的にして行くと言われています。
お盆のお墓の掃除っていつするのが良い?
お墓の掃除は、お盆月に入ってからしておくのが良いですが、あまり早すぎてもお盆入りした頃にもう、汚れてしまっていたら意味がないですよね。
なので、お盆期間前日の12日か13日の午前中に行うのがベストです。
他の訪問者が来る前に、綺麗にしておくのが良いかと思います。
しかし、遠方に住んでいてなかなか行けない場合などは、お盆のお墓参りと共に、掃除をしても問題ありません。
汚いお墓には、ご先祖様も帰ってきてくれなくなってしまいますから気をつけて下さいね。
お盆のお墓の花っていつ飾るの?お参り当日で良い?
お墓に飾るお花は、お参り当日にお供え物と共に、飾ってあげれば大丈夫です。
事前掃除の際に、飾ってあげたいとは思いますが最近では、鳥などに荒らされないように、お墓に供えた飲食物やお花は持ち帰るというルールがるところもあります。
えっお花もと思う人も居るかもしれませんね。
でもお花は暑い時期には枯れやすく、そのままにしておくと虫が湧いてくるので、飾るのはお参りしている最中だけでお参りが済んだらお花は持ち帰るようになっているんですね。
その時には、 花筒の水を捨てる のも忘れないで下さい。
持ち帰ったお花ですが、お墓に一度供えたお花を家にあるお仏壇にお供えするのは、ご先祖様に失礼になるので、自分たちの空間に飾る事が望ましいです。
せっかくきれいなお花なので、捨てることはありません。
ご先祖様のおさがりなので 、縁起が良いものです。
また、お盆のお墓参りで飾る花は、盆棚に飾る花と同じ種類でかまいません。
お仏壇に飾る花の中にホオズキを入れて作ってくれる花屋さんもありますが、お花の種類はお墓でもお仏壇でも特に決まりはなく、飾ってはいけない花もありません。
基本は、日持ちしてご先祖様が喜んでくれそうなお花などが、最適です。
故人が生前好きだったお花があれば、尚良いと思われます。
昔は、お墓参りの花といえば菊を中心とした花がほとんどでしたが、今は好きな花を飾る人が増えてきていますよね。
お盆の時期でしたら、トルコギキョウやヒマワリ辺りが人気となります。
他にも、テッポウユリやリンドウ、スターチスやリヤトリスも素敵です。
カーネーションやクルクマなどでも可愛らしいです。
一番の日持ちするの花は菊です。
次いで、カーネーションとなります。
クルクマは蓮の花に少し似ていて色も淡いピンクや白なので、和洋どちらの花束にも合います。
夏の時期が旬のトルコギキョウもおすすめです。
トルコギキョウは一重咲きのものより八重咲きの花の方が日持ちが良いですよ。
まとめ
昔は、1年に一度のお盆はとても楽しみにしていました。
皆んなが集まって普段しない事をするというのが、ちょっとしたイベントでした。
子供ですから深くは考えませんでしたが、今思えばそうやって楽しい行事としていた事で、毎年楽しみにできたのかもしれません。
いろんな、やり方やマナーがあるかもしれませんが、そこまで頑なに考えずに明るい気持ちで迎え入れてあげる事が大切なんだと思います。
その方が、ご先祖様様も喜んで帰ってきてくれそうですよね。
コメント