長崎ではお盆にお墓で花火をする理由は?青森でもするの?

お盆

梅雨も明けて、夏真っ盛りですね!
夏といえば・・・海!プール!花火!お盆!などありますが、
私は、生まれも育ちも長崎県ですので、お盆にはお墓で花火をしますよ!

・ ・・えっ!?お墓で花火!?

そう思われた方の方が多いのではないでしょうか(^^;)
県外出身の方とお話をしたら、ほとんどみなさんがびっくりされます。
が、長崎ではこれが当たり前なのです!!スタンダードなのです!!(大声)

全国的には、きっと(いや、絶対)当たり前ではない「お盆にお墓で花火をする」風習ですが、どうやら長崎以外にも同じ風習がある地域があるようです!

それは、「青森県」!
仲間が増えてすっごく嬉しい気持ちです!!
でも、どうして遠く遠く離れた長崎と青森で同じ風習があるのか?
今回は、それを調べていきたいと思います!最後までお付き合い下さい^^

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長崎でお盆にお墓で花火をするのが常識なの?!

改めまして、答えは・・・イエスです!!

毎年、子供のころからお盆になると、親戚の子達とおじいちゃん・おばあちゃんにお小遣い(花火代!)をもらい、花火屋さんへ行って花火をたくさん買って、お墓へ向かったものです。(本当にたくさん買います!万単位です)

そのうち、お墓に親戚のみんなが集まりだして、大人たちは話をしている中、子ども達はお墓で花火を当たり前にして、キャハキャハ楽しみながら育ってきました。

他のお墓でも、ロケット花火やパラシュート花火などをワイワイやっています。
もちろん、我が家もやります!ドラゴン花火をはじめとする、家庭用打ち上げ花火や爆竹も投げますよ!
(誤解のないように言っておきますが、人がいない山のほうへ投げます・・・)

当たり前と思いつつも、親に尋ねてみたことがあります。

「どうしてお墓で花火するの?」と。
「ご先祖様が寂しくないように・・・」と親には教わりました。

長崎のお墓で花火をする理由は?!

そもそも、どうしてお盆にお墓で花火をするようになったのかを調べてみました。

すでに江戸時代の文献に、墓所で花火を盛んに行っていたと書いてあるそうです。
理由については詳しく書かれていないようですが、300年以上の歴史がある風習であることがわかります。

当時は、花火の火でお寺が消失してしまった歴史もあるとか・・・(!)

また、「1988年版 長崎事典 風俗文化編」(長崎文献社)によると、安政2年(1855年)に市民に対して花火を規制する訓令が出ていたらしいのです。

規制する訓令が出るほど、当時の一般市民のみなさんもお盆にお墓で花火をしまくっていたのがうかがえますね(笑)

長崎は鎖国時代、唯一海外とつながりをもっていた地域でもありますし、中国の風習の影響を色濃く受けているので、中国から伝わったものかもしれませんね。

お盆に長崎市内中心部などで広くおこなわれる「精霊流し(しょうろうながし)」も、亡くなった故人が迷わず西方浄土へいけるよう、船をつくって爆竹を賑やかに、それはもう賑やかに鳴らしながら運ぶ、長崎ならではのものですね。

爆竹が横を通る車やタイヤに当たりそうになることも、もはや当たり前なのです。
いや、もちろん傷がつくのでイヤだしやめてもらいたいんですけど、精霊流しなので仕方ないよね・・・で片付いちゃいます。長崎こわいですね(笑)

「流し場」と呼ばれる終着点まで船を運ぶのですが、爆竹を鳴らす理由は「魔よけ」の意味があり、精霊船が通る道を清めるためだとされています。

精霊流しは夏の風物詩として全国的にも有名で、精霊流しを見るために全国各地から観光客がたくさん訪れます。

メインの場所でもある、長崎県庁付近では交通規制がおこなわれ、車が通れなくなるくらい大規模なのです!精霊流しの特別番組も制作されますよー。

これも、もともと中国人が毎年おこなっている彩舟流(さいしゅうながし)を真似たものらしいです。(諸説あります)

ただ残念なことが・・・。

近年では「魔よけ」でなく「派手に鳴らす」という目的のほうが目立った危険な行動が目立ちつつあります。
爆竹が精霊船に引火する事例も出ていますし、亡くなった方を安全に送りたいものですね。

では、青森ではどうなのでしょうか。

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青森のお墓でも花火をするの?その他にもある?

青森でもお盆にお墓で花火をする地域があると知ったときには、とても驚きました!

これについても調べてみたところ、どうやら青森県全体ではなく、下北半島の大間町という地域のみのようです。
大間町でも、お盆になるとスーパーやコンビニで花火をたくさん買って、お墓で使い切るようですね。

長崎と同じだー!!(うれしい)

仏様の「迎え火」として、賑やかに花火をして仏様を喜ばせる意味があるようですね。

うんうん。とてもよくわかります。長崎人も同じ気持ちで花火をたくさんやっていますよ。
(ただ楽しんでいる部分もありますが・・・)

青森県全体には浸透していないことを考えると、どこかの地域から伝わった可能性が高いと考えられているようです。もしかしたら、長崎から伝わったのかもしれませんね。

ここで疑問が生まれました。

お墓で花火をする地域は?!

「日本全国で、他にもお盆にお墓で花火をする地域ってあるのかしら?」
ということです。

これも調べてみました!ご参考までに・・・。けっこうありますね!

《岩手県》遠野市、宮古市
《栃木県》那須郡
《群馬県》太田市
《福井県》武生市
《岡山県》岡山市
《福岡県》糟屋郡
《熊本県》牛深市

※ 長崎県は当たり前なので載せていません。
※ 最新でない場合もあります。

さいごに・・・

普通に考えると、非常識にも思える「お盆にお墓で花火をする風習」。

ですが、調べていってみると、古い歴史を持っていて、異文化交流をおこなっていた長崎ならではの文化だなと私は感じました。
同時に、そんな長崎に生まれて嬉しい気持ちもめばえました。

これからも長崎で生きていく私は、子ども達や未来に会えるかもしれない(!?)孫ちゃん達に、この大切な風習を伝えていこうと思っています。

ご先祖様が喜ぶように。ご先祖様が寂しくないように。
皆さんもお盆にお墓で花火、いかがでしょうか?

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