神道のお盆の飾り方は?迎え火送り火は?お供えはどうする?

お盆

日本では仏教系の宗派の方が多いですが、みなさんは神道って知っていますか?

神道は神社を中心とした神々への信仰のことを言います。
日本人が生活する中で培われた民族宗教とも言われています。

昔の日本は特に自然との関わりの中で生活をしていました。
自然の力は人間に農耕や漁業などで恵みを与える一方で嵐や地震や雷などで猛威もふるっていました。

生命力なども神々の働きだと捉えて神社などを神さまが宿るところとして作られたと言われています。
そんな風にしてできた神道は現在でも故人の魂を御霊(みたま)と呼び、その家の守護神として子孫を守ってくれると言われています。

そんな神道を信仰している方々のお盆などはどのようにして迎えられるのかをご紹介します。

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神道のお盆の飾り方に決まりはあるの?

そもそもお盆ってどんな行事かみなさんは知っていますか?

一般的に言われるお盆とは仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)のことを言います。

盂蘭盆会は地獄の苦しみを受けているご先祖様をこの世にいる我々が供養し前世や来世に幸福をもらたす善行をすることによってその苦しみを救うということです。

お盆は要は地獄にいるご先祖様を助けたいと供養の意味でお墓の前で手を合わせるのです。

しかし、なんとなくお墓の前で手を合わせるとき

「いつも見守っていただきありがとうございます。おかげで無事に日々を過ごしています。これからもよろしくお願いします。」

といったことを心の中で唱えていたりしませんか?

この感謝の気持ちをお参りして伝えることが日本古来の神道的な考え方なんですよ。

神社ではご先祖様を敬い感謝することを『祖先崇拝』と呼びます。

なので実を言うとお盆とは仏教の盂蘭盆会の先祖供養の考え方と神道のご先祖様に感謝の意を伝える祖先崇拝の考え方が混ざったものだと言われています。

神道はそれに加えて祖先の霊はこの世にいる私たちに影響を与えると信じていて、また祖先はいつか昇華して神になると信仰されています。

先祖供養や祖先崇拝だけではなくて、お盆は一年を通して不幸のなかった家や両親が現在の家において『めでたい盆』として両親の長寿や健康を祝う行事でもあると言われています。

そのため、神道のお盆は飾りも先祖の御霊を祀るために御霊舎を清めたり季節の果物やお酒をお供えしたりします。

神道のお盆の飾り方

祭壇は出来るだけ床の間に飾るようにして神職が祭事を行える十分なスペースがあって尚且つ参列者も入れるくらいの広さがあることが望ましいです。

このときの祭壇の向きはなるべく北向きにならないように注意してください。

御霊舎を中央の上段に置いてその手前の左右に榊立てを置きます。
その榊立ての近くに左右それぞれ燈台も用意します。

そして盆提灯も用意します。
御所提灯切子灯篭や御殿丸などのつりタイプと大内行灯や回転行灯などの置き型タイプがあります。

どちらのタイプを用意しても大丈夫です。

日本では古くから親戚などから盆提灯を送る風習がありこれには故人の冥福を祈り、感謝の気持ちを込めて供養するという意味があります。

どちらのタイプで用意しても大丈夫ですが、新盆祭のときは初めてこちらの世界に帰ってくる故人が迷わないように目印として白盆提灯を使い、お盆が終わったら燃やしてしまいます。

また、神道の提灯は白木に無地のものや家紋や墨絵が入った清廉なものが基本です。
仏壇に供える提灯には蓮の花が書いてあるものが置かれますが、蓮の花は仏教でのものなので神道の提灯では使わないようにしましょう。

迎え火送り火って神道でもやるの?

神道でも迎え火や送り火はやります。

お盆入りの13日の夕方には家に戻ってくる先祖の霊が迷わないように自宅の門の前で焚き火を焚きます。
土や泥で焼き場を作ったり短くて細い竹に縛って門の前の両側に立てたりとそれぞれの家庭で違います。

炊くときに使われるものは松明などが一般的です。

送り火は16日の夕方には精霊棚や祭壇など全て片付けて祖霊があの世に無事に着くようにと願いを込めて迎え火同様に自宅の門の前で焚き火を焚き、ご先祖様を送り出します。

迎え火のときも送り火のときも火を焚くときに地面で直接やると道路に焦げ跡がついたり全く関係ないものに燃え移ったりと危険なので、使わない陶器のお皿や一斗缶のようなものの上で焚くようにしてください。

今はスーパーなどでも気軽に迎え火送り火のセットが売られていることも多いのでそちらを使ってもいいですね。

迎え火や送り火は仏教でもやりますね。
仏教のお盆と神道のお盆に通ったところも多いって事なんですね。

しかし神道ではお盆の最中である15日に盆祭・中元祭と呼ばれるものを行います。
これは初盆や新盆のときはもちろんのことですが、毎年のお盆にも行われるものです。

氏神様の神主さんを呼んで、祝辞奏上を参列者が順番に玉串奉奠をした後に先祖に感謝しながらみんなで会食をして供養をします。

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神道ではお盆のお供えはどうするの?

神道でのお供えものは食べ物を総称して『神饌物(しんせんぶつ)』と呼ばれそのままの素材のお供えを生饌といい、加熱や調理したものを熟饌といいます。

果物やお酒などを供えると先ほどお伝えしましたが、具体的には洗米・日本酒・丸餅・天然塩・浄水・昆布や寒天・季節の果物・菓子類を置きます。
また迎え団子として13日にはあん付きのお団子、送り団子として15日にはあんなしのお団子を用意します。

季節の果物は地域によっては瓜・なす・すいか・ほおずき・なし・ぶどうなどをお供えします。

このとき果物は皮を剥いて食べやすい大きさに切り、お菓子などはご先祖様が食べやすいように包装紙もとり外袋などから外してお供えしてください。

神道のお供え膳とは?!

また、お供え膳を用意します。

お供え膳は基本的には一汁三菜、または一汁五菜の形で用意します。
神道のお盆は祖霊に4日間は1日三食の食事も家族と同じものをお供えします。

本来であれば家族もこの期間は生臭いものや動物を避けて精進料理を食べるのが作法とも言われています。
ただし全てを同じ食事にするのが難しい場合は一食だけでも故人やご先祖様と同じ食事をするようにしましょうね。

お供え膳を置く向きにも注意しましょう。
遺族は自分に向けて置きますが、ご先祖のものはお箸を置いた方を祭壇に向けて置きます。

そして家族みんなの食事が終わったら祭壇にお供えしたお膳もそのままにせず、一緒に下げてくださいね。

神道では神様のお下がりをみんなでいただく新人共食の考え方があり神の神徳を授かる
感謝の気持ちで神饌物をいただくことを『直会』といいます。

ですので、下げたお膳の料理もたとえ冷めていても捨てずに家族で食べるようにしましょう。

まとめ

神道のお盆というと仏教のものとは全く違うものを想像しがちですが、考え方は違えどお供えをしたり送り火や迎え火をするといった共通する点もありましたね。

しかしやはり神道は神道での考え方のもとで準備するものがありますので、きちんと分かった上でご先祖様にも失礼のないようにお盆の準備をしていきましょうね。

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