今は、大袈裟な葬儀を行うというよりは家族だけで故人の見送りをする「家族葬」が主流になりつつある時代です。
でも、故人に友人・知人が多かった場合、故人とのお別れをしたいという気持ちがある人が多いのも事実です。その場合は葬儀とは別でお別れの会をするというのが一般的になってきています。
では、家族葬の後には、必ずお別れ会をする必要があるのでしょうか。大切な人を失くしたばかりではそんな所まで気が回らないなんて事もありますものね。
そこで今回は家族葬の跡にお別れ会って必要なのか、お別れ会をした場合、献花や香典、喪主の挨拶はどうしたら良いのについてお伝えしていきます。
是非参考にしてみてください。
家族葬をした後にお別れ会って必要?
基本的には、家族葬の後、必ずしもお別れ会を設ける必要はありません。
お別れの会を催す場合、「必要に迫られて」という形が多いようですね。
お別れの会を催すケースとして多いのは…
- 故人に友人・知人が多かった場合
- 故人が社会的にある程度の影響力を持っている場合
このような場合は葬儀とは別にお別れの会をと考え遺族が多いです。また遺族とは別で有志が行うお別れの会なんてものもあります。
よく芸能人なんかが亡くなった後に、発起人○○さんでお別れ会が開催されました。なんてニュースで見かけたりしますよね。
それの個人版といった感じでしょうか。
故人に友人・知人が多かった場合
例えば、故人に友人・知人が多かった場合、お別れ会を設けることが多いようです。
家族葬だけで済ませてしまうと、故人の友人・知人がお別れをする機会をなくしてしまいますよね。
そこで、改めてお別れ会を設け、ゆっくりと故人をしのんでもらうという配慮をする人が増えているようです。
故人が社会的にある程度影響力を持っている場合
又、故人が、社会的にある程度の影響力を持っている場合も、お別れ会をすることが多いです。
例えば、故人が会社の経営者だったり、人前に出る仕事・多くの人を教える仕事をしている場合などですね。
このような場合、故人を慕う人があちこちに存在しますよね。
その人たちが故人をしのび、お別れをするために、改めてお別れ会を設けるケースがかなりあります。
いずれにせよ、お別れ会は、故人と親しかった人たちへの配慮から設けられるものです。
義務ではありませんが、遺族の配慮によって催されているのですね。
お別れ会で献花や香典って受け取る? 辞退しても良い?
お別れ会は、葬儀のように、宗教儀式的な形で行う必要はありません。
そのため、基本的には、献花台を設ける必要もありません。
でも、参列者から献花を贈られてしまう可能性もありますよね。
この場合、受け取る意思がないのであれば、辞退しても差し支えありません。
但し、辞退する際には、マナーがあるので知っておいてくださいね。
献花を辞退する場合は、お別れ会の案内と共に、事前にその旨を知らせておきましょう。
お別れ会当日に、いきなり「辞退します」と伝えるのは、参列者に失礼です。
又、香典に関しても、献花同様、辞退しても問題ありません。
この場合も、お別れ会の案内を送る際、その旨をきちんと記載しておいてください。
献花や香典を辞退するという人は、最近とても増えているようです。
でも、辞退する場合は、参列者の気持ちを汲んだ形で辞退するようにしたいものです。
参列者は、「故人をしのびたい」という気持ちで来てくれているので、失礼になる断り方は禁物です。
もし喪主が主催で行うにしても、まだ悲しみも癒えない遺族はそこまで気が回らないなんて事もあるでしょうから、親しい友人の方等にお手伝いしてもらうなど人に頼るという事もありだと思いますよ。
今はお別れの会などを行う人も多くなって、準備から当日の進行までサポートしてくれるところもあるので、開催したい気持ちはあるけど自分で全部は大変だな~なんて悩まれているなら利用してみるのもおすすめです。
お別れ会でも喪主の挨拶って必要?
さて、お別れ会では、喪主がきちんと挨拶をしなくてはならないのでしょうか。
喪主が主催でお別れ会を開催したのであれば、挨拶は必要だと考えてください。
もし、喪主がどうしても挨拶できない事情があれば、代理人が挨拶をしましょう。
これは、参列してくれた人たちへの最低限の礼儀でもあります。
参列者の方々は、故人をしのぶために、わざわざ時間をかけてきてくれたのです。
なので、やはりけじめとして、喪主がきちんと挨拶するべきでしょう。
ただし喪主が主催とはいえ、友人・知人の会という位置づけでどなたかに故人を偲んでお別れの言葉のようなものを話してもらうというようにするのも良いと思います。
その人を紹介する意味で一言だけ挨拶なんてのものでもOKなので、何かしら集まってくれた方への感謝の気持ちを述べると良いですね。
喪主の挨拶が必要ない例外はある?
但し、喪主が挨拶をしないという形の、例外的なお別れ会もあります。
それは、「お別れ会の主催者が喪主ではない場合」です。
例えば、故人を慕う人たちが集まり、その人たちがお別れ会を主宰するというケースもあります。
特に、故人が社会的に影響力がある立場の人だった場合、この形も多く見られます。
この場合は、挨拶は主催者に任せてしまっても差し支えないでしょう。
但し、「喪主もひと言」と挨拶を求められたら、快く応じるようにしてください。
まとめ
お別れ会は、必ずしも開催しなければならないものではありません。
でも、最近は家族葬が増えたため、お別れの場を改めて設けるという配慮をしている家庭も多いようです。
お別れ会での献花や香典は、辞退しても全く問題ありません。
但し、辞退する場合は、案内を送る時、事前にその旨を記載しておくようにしましょう。
又、喪主がお別れ会を主催した場合は、礼儀として、必ず挨拶をするようにしてくださいね。
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