お盆の季節になるとあれ?!どんな準備するんだっけ?って事ありませんか?
日本には仏教だけでも多くの宗派があるので周りに聞いても宗派が違うと全然準備も違ったりして困るなんて事もありますよね。
結婚して旦那さんの宗派と違えば今までとはガラッと変わった準備が必要な場合もあります。
今回は浄土宗のお盆の飾り方、迎え火・送り火、お参りの仕方についてご紹介したいと思います。
浄土宗のお盆の飾り方は?
浄土宗のお盆の飾りについてご紹介します。
浄土宗ではお盆の間は飾りをすべて仏壇から出して、扉を閉めて仏壇の前にお飾りします。
ただし、スペースがないなどの場合は仏壇の前に小さな精霊棚を置いて、お供え物だけをそちらにという事でも問題ありません。
精霊棚は小机を仏壇の前に置き、まこものござを敷いておけばOKです。
浄土宗のお供えする飾りは、盆花・果物・季節の野菜・お菓子などです。
なす(牛)ときゅうり(馬)で作る精霊馬も作っておくと良いです。
来るときはきゅうりの馬に乗って急いで来れるように、帰りはなすの牛に乗ってのんびり帰れるように2種類(馬・牛)の精霊馬を飾るのが一般的です。
ほおずきは鬼火とも書きますが提灯の代わりで、枝豆やガマの穂は季節の植物を飾るという意味合いで使われるようです。
盆提灯は基本1対になっているので精霊棚の左右に飾ります。
スペースがない場合は片方にまとめて並べても問題はありません。
絵柄入りの盆提灯が一般的ですが、初盆の時は白いものを使うとも言われています。
ただ両方用意するのは大変ですから初盆でも絵柄入りの盆提灯で十分だと思います。
我が家も初盆の時から同じ絵柄入りの盆提灯を利用しています。
ちなみにお盆にお供えを貰った際には、お供えの文字が自分たちが読める向きに置きます。
仏様が下さったという考えなので、決して仏壇の方から読めるようには置かないようにしてくださいね。
浄土宗のお盆の送り火の方法とは?
浄土宗ではお盆の際に祖先の霊が迷わず戻ってこれるように目印として迎え火を、先祖の霊を見送るために送り火を焚く習慣があります。
玄関先で折った芋殻を井桁の様に積んだものに火をつけて燃やします。
迎え火は先祖の霊が迷わないように目印として燃やしますが、これは昔は電気もなく夜に帰る場所がわからないといけないから始まったものだそうです。
今は慣習として行われていますが、今は夜も明るくて目印がなくても迷う事はないですよね( ´艸`)
なので臨機応変に行えばOKですよ。
送り火は先祖の霊が帰り道に迷わないように、しっかり先祖の霊を見送ってますよという印として燃やします。
これも今は夜道も明るいですから迷う事はないでしょうね。
ただしっかりお見送りしていますよって言うのは伝えたいですよね。
迎え火も・送り火も慣習として残っているだけなのでやらない家庭も増えているようです。
お盆に先祖の霊をお迎えしてもてなす気持ちがあれば、慣習に沿う必要はないという事ですね。
マンションなどで火を使えない場合は?
昔からの慣習であって必要不可欠なものではないので、火が使えない場合に無理に送り火・迎え火を焚く必要はありません。
でもやっぱり慣習は慣習でやりたいって人も居ると思います。
特に年配の方と一緒に暮らしている場合はこだわりの強い方もいらっしゃいますので…(^-^;
火が使えない場合は、盆提灯を送り火、迎え火の代わりにするのが一般的になっています。
今は電気式の盆提灯がほとんどだと思うのでそちらで代用してください。
それでもどうしても送り火、迎え火をという場合は…
灰皿などにほんの少量の芋殻で火を灯すという事も出来なくはありません。
ただ量を間違えると火災報知器が作動してしまったり他の住民の方にも迷惑をかけることになりますので注意してください。
浄土宗のお参りの仕方は?
仏教と言っても日本にはたくさんの宗派があって、それぞれの宗派でお参りの仕方が違ったりします。
心がこもっていればどんな方法でお参りしても問題はないですし、違った作法でお参りしたからと言って注意されたり咎められたりはしません。
ただ作法は知っておいて損することはないので浄土宗のお参りの仕方についてお紹介します。
葬儀などでお焼香をする際には親指、人差指、中指の3本の指で香をつまみ仰向けに持ち、左手を添えて額の高いところまで掲げ炭の上にのせて合掌礼拝します。
分かりやすいですよね。
ただ、人によっては1本を折って2本にして寝かせて置くなんて事もあります。
こればっかりは人によるところもあるので、郷に入っては郷に従うでOKです。
作法はあくまでも作法であり、その家や地方の慣習などもあります。
心を込めてお参りをするというのさえ忘れなければ問題ありません。
まとめ
浄土宗のお盆の迎え方について参考になれば幸いです。
仏事とかってとかくしきたりやマナーなどに頭が行きがちですが、結局は心を込めて出来るかどうかの方が大切です。
しきたりに縛られてイヤイヤお迎えするより、少し簡易な方法になってるなぁって思っても、楽しくお迎えできる方が良いのではと個人的には思います。
なので、こちらは参考にしていただいて、出来る範囲でおもてなしをされれば良いと思いますよ。
その他お盆に準備などに関する事はこちらも見てみる。
コメント
今年初盆で、皆さまにお供え物を頂きます。
そのお返しは、どのようにすれば良いのでしょうか?また、お返しする場合は、のしかみにはなんてかいてわたすものですか?
村上様
コメントありがとうございます。
初盆との事いろいろ大変かと思いますが滞りなく終わりますように…
ご質問のお返しについてですが、その家や地域などのしきたりなどもあるのでそのあたりはご確認くださいね。
ここでは一般的な事をお伝えします。
御供え物を頂いたら、お礼状&お返し(1/3~1/2の金額)を送付します。
法要などに来た方には準備した物をお帰りの際にお渡しする。
頂いた金額が想定より多い場合は後日別途お返しをお送りする。
こんな感じで問題ないと思います。
のしは
「志」「初盆志」「初盆供養」などと書いて施主名を入れればOKです。
水引は白黒又は双銀のものを使えば良いです。
購入する際などに初盆のお返しなのでのしをお願いしますというだけでも
対応してくれるかもしれません。
送付する場合は内のし、直接お渡しする場合は外のしが良いなんて言われています。
ご参考にあんれば幸いです。