お墓参りをするときは、墓前で必ず手を合わせますが、何を祈ったら良いのでしょうか。
神社やお寺の参拝の時はお願い事をしますが、お墓ではどうなのでしょうか。
そこで、お墓参りの時には何を祈るべきなのかということについてお話します。
又、お墓参りで、御先祖様にどんな言葉をかけたら良いかについても触れていきます。
お墓参りって何を祈るの?願い事じゃダメ?
ではまず、お墓参りに行ったら、何を祈れば良いのかについてお話します。
よく、お墓で願い事をしてしまう人がいるようですが、お墓参りの時は、願い事は控えましょう。
お墓にいるのは、静かに眠っているご先祖様たちですよね。
決して、神社にいる神様や、お寺にいるご本尊ではありません。
神社の神様や、お寺のご本尊は、人間の願いを聞き届けてくれる存在です。
なので、お寺や神社を参拝する場合であれば、願い事をしても大丈夫です。
でも、静かに眠っているご先祖様に願い事をするのは、とても失礼だとされています。
お墓参りは、ご先祖様が安らかに眠ることを祈るものなので、お願い事はダメですよ。
お墓参りに何を祈るの?
では、お墓参りでは、具体的に何を祈ったら良いのでしょうか。
お墓参りでは、「祈る」というよりも、「感謝」と「報告」をしましょう。
ご先祖様は大事な家族ですから、あの世に行っても、私たちの無事を見守ってくれています。
なので、「お陰様で元気に生きています」ということを報告し、それを感謝しましょう。
もちろん、「報告」ですから、最近の近況を具体的に報告してもいいですね。
生きている時と同じように話しかければ、ご先祖様は喜ぶはずです。
お墓参りって手を合わせるだけじゃダメなの?
お墓参りでは、「手を合わせる」という行為が、とても大切な意味を持ちます。
「手を合わせる」という行為は、ご先祖様を敬い、感謝の気持ちを表す行為なのです。
なので、お墓参りに行ったら、「手を合わせる」という行為は必ず行ってくださいね。
では、お墓参りに行った時、「手を合わせるだけ」という形ではダメなのでしょうか。
実は、お墓参りには決まったルールはないので、「手を合わせるだけ」という形でも問題はありません。
お線香やお花を持って行かなかったとしても、手を合わせるだけで気持ちは伝わります。
でも、せっかくお墓参りに行くのであれば、ご先祖様に喜んでいただきたいものです。
なので、できれば、お線香やお花をお供えして、ご先祖様を喜ばせてあげるのが理想です。
でも、事情があってそれができなければ、心を込めて手を合わせれば大丈夫です。
ちなみに、「お墓で手を合わせる」という行為は、「自宅の仏壇の前で手を合わせる」ということに通じます。
そのため、事情でどうしてもお墓参りに行かれない場合は、自宅の仏壇に手を合わせれば気持ちが通じると言われています。
お墓参りでかける言葉って?決まりはあるの?
さて、お墓参りでご先祖様にかける言葉には、基本的には決まりはありません。
なので、自分の素直な気持ちを言葉にして、ご先祖様に語り掛けてください。
先ほどもお話した通り、あの世に行ってしまっても、ご先祖様は大切な家族です。
家族同士の語り合いですから、決まった型通りの言葉をかけると、ちょっと味気ないですよね。
なので、家族に話しかけるように、話し言葉で親しく話しかけてください。
そうすると、こちらの気持ちも温かくなり、ご先祖様とより絆が深まることを感じると思います。
「ちょっと聞いてよ、最近ね…」などと言っても、ご先祖様はきっと笑顔で聞いてくれますよ。
まとめ
お墓参りは、日頃の報告をし、元気に生かしていただいていることを感謝するためのものです。
そのため、お願い事はせず、「報告」と「感謝」をするようにしてください。
そして、お墓参りでは、「手を合わせる」という行為が最も大切です。
なので、お線香やお花もあれば理想ですが、あくまで「手を合わせること」に重きを置きましょう。
又、御先祖様は家族ですから、決まった型通りの言葉ではなく、親しく話しかけてくださいね。
コメント