夏休みに入ると田舎に帰る機会も増えてきます。そうすると、必然的にお墓参りに行く機会も増えていきます。
お墓参りについてって結構知っている気ではいますが、細かいマナーまでをよくわかっている人は少ないのではないでしょうか。お花や食べ物ならなんとなくわっかてるつもりですが、飲み物についてってあまり考えた事もありませんでした。
そこで今回は、お墓へのお供え物で飲み物を供えても良いのかどうか、その際にはお酒でも良いのか。お供えした後のお供え物は持ち帰るべきなのかなどについて調べてみました。
お墓にお供え物をするのに飲み物ってあり?封は開ける?
お供え物を決める時に、何をお供えしてあげるべきなのかと、迷ったりすることもあると思います。
また、お供え物の決まり事や宗教的な決まり事なども自分が知らないだけで、実はあるのではないかと考えた事もあるかと思います。
でも、お供え物に関しては、特に決まっているマナーなどは存在しません。割と、各自の考えで行っても大丈夫のなんですよ。
しかし、仏教では五供(ごく)を用意するというのが基本になります。
五供とは、
2、花(仏花、故人が生前好きだった花を供える。故人が食べる物とされてます。)
3、灯燭(とうしょく、ろうそくなど)
4、浄水(お供え水、墓石に水をかけてあげると、故人が水を飲みに来るとされています。)
5、飲食(果物やお菓子やジュースやお酒、故人が好きだった食べ物や飲み物を供えます。)
以上の5つです。
この5つの中の花と飲食は、自由に選ぶことが可能です。
やはり、故人が生前好んでいたものを供えてあげる人が多いですね。供える前から、故人の事を思い出してお供え物を選んであげたら、ご先祖様も喜びますね。
お供え物は、現世に生きている人の気持ちなので割と何でも大丈夫です。もちろん、あまりにも臭いの強いものや腐りやすい物は控えた方が良いとされています。
飲み物のお供えはOK!?供え方は!?
なので、腐る事の無い飲み物をお供えするというのは、喜ばれる物になります。
飲み物をお供えするなら、そのままの状態で供えるかコップなどの安定した入れ物に入れて供えてあげて下さい。溢れて周りに氾濫したら大変ですからね。
また、封は開けてからお供えしてあげて下さい。
開いていなければご先祖様に飲んでもらえなくなってしまいますからね。
封を開けて供える時に便利なのは、ペットボトルです。
ペットボトルなら、封を開けて供えた後に封をして持ち帰る事もできます。
故人が生前に好んで飲んでいたものなどをお供えしてあげましょう。
昔の人でたまに、封は開けずに置いておけば誰かが持って行って飲むから開けないでお供えする方もいるようですが、最近ではお供え物を置いて帰る行為があまり歓迎されるものではないので、止めておいた方がよさそうですね。
お墓のお供え物にお酒もいいの?供え方は?
もちろん、お酒を供えるのも問題ありません。
大多数の寺院や霊園がそうではないかもしれませんが、たまにお酒を供えるのはダメな所もあります。
ただ供えちゃダメな理由がお酒を置いて行かれると困るからという場合が多いので、自分達で処分するか、持ち帰るのであれば特に問題はないはずです。
もし、心配なのであれば事前に問い合わせて聞いてみるのが一番安心ですよね。いざ、持って行ってお供えできなかったら悲しいですからね。
よく、小さいビール缶やワンカップが置いてあるお墓なんか見たりしますよね。一升瓶を持って行ってお供えするのもアリですが、その場合はコップなどに注いでお供えしてあげると良いですね。
一升瓶ならフタが閉まるタイプもあるので、持ち帰るには便利かもしれません。
お酒を供えるのも、ジュースなどと同じで封は開けてご先祖様が飲める様に供えてあげて下さい。
お墓のお供え物は持ち帰りするの?その場で処分?
お供え物の処理の仕方については、お墓がある霊園のマナーに従うのがベストです。
殆どの霊園では、お供えしたらその場で飲食するか、持ち帰る事を推奨されています。
持ち帰る事を考えれば、飲み物の封を開けると大変かもしれませんが、そこはご先祖様の為を思って行って下さい。
封を開けた飲み物は、その場で飲み干してしまうのが一番です。
ご先祖様からお裾分けを頂く形になりますから、縁起も良いんですよね。
お酒の場合、その場で飲めない場合もあります。そんな時は、フタが閉まるタイプのビンのお酒にするとか、持ち帰り用に水筒や空のペットボトルを持参するとか方法はいろいろとあります。
持ち帰ったお酒は、風味が消えてたり気が抜けているので、そのまま飲むよりお料理に使ってあげるのが良いです。料理が少しグレードアップしますからね。
ただ、持ち帰って家で食べたり飲んだりする事をあまり良く思わない年配の方もまだいるようなので、そこら辺は家族できちんと話し合ってから行った方が良いですね。
どうしても嫌なら、寺院や霊園の方などに相談してみるのもいい手段です。一般人には考えつかないような答えを教えてもらえるかもしれません。
墓石にかけるは絶対にNG
処分方法として一番やってはいけないのは、暮石にかける事です。
よく、故人が生前好きだったからと暮石にかけてあげて飲ませてあげるなんて事をしてる人がいますが、暮石は結構デリケートですから、これは暮石を傷めるだけの行為になるので止めた方が良いですよ。
また、ジュースなどには、砂糖が沢山入ってるので、ベタベタするだけでなく蟻や虫が寄ってくる原因にもなります。
お酒にしろ、ジュースにしろ、暮石にかけた後の臭いも強烈なものとなるので、飲み物をかけてあげるというのはご先祖様の為にもなりません。
どうしても潤すために、飲み物をかけてあげたいならお水で我慢して下さい。暮石は水で濡らして、好きな飲み物やお酒は供えてあげるだけで充分です。
まとめ
この時期になると、お墓について考える事が増えてきます。
お供え物がどうこうよりも、お墓参りに来てくれる事が、ご先祖様は嬉しいのではないでしょうか。
年に何回もある事ではないので、この時だけはご先祖様に気持ちを馳せてもいいのではないでしょうか。
ご先祖様もきっと来てくれる事を心待ちにしてるはずなので、お供え物は本当に気持ちをこめてという事で良いんですよね。
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