お墓参りに行く際には、お供え物やお花など持っていきます。
さらには、お線香なども持っていきますよね。結構、お墓参りのマナーなど気にしなくてはいけないけれどよくわからない事が割と多いです。
そこで今回は、お墓参りのお線香を供える時に何本あげるなどの決まりはあるのか。お線香を供える時の向きは決まってたりするのか。お線香をお供えしたら、そのままにして帰っても大丈夫なのかなどについてご紹介します。
お墓参りの線香って何本あげるとか決まりはある?
お墓参りに行くと、お線香を立てます。その本数は、人によって違います。
自分の家が信仰している宗派によって違ってきますが、お線香も仏・法・僧を意識して、3本立てるのが一般的です。
仏・法・僧と言うのは、
法→仏の教えを説いた教典
僧→仏も教えを広めるお坊さん
という意味になります。
各宗派の線香の本数
宗派によってもお供えする本数は違うといわれています。
・禅宗(曹洞宗、臨済宗):1〜2本
・浄土真宗(大谷派、西本願寺派):1本
さらに同じ宗派でも、地域で本数や立て方が違ってくる場合もあるので、お線香を供える前に身内や親戚の方に確認しておくと安心です。
といってもこれは基本的に仏壇に供える本数です。
お墓にお供えする際にさすがに1本とかちょっと寂しい感じしますよね。
我が家は曹洞宗ですが、お墓参りの時は10本ぐらいはまとめて火をつけてお供えしていますよ。
親族や家族などたくさんの人数でお墓参りに行くとお線香を一束にまとめて火をつけてお供えすることもあります。
束のままお供えするのはなんとなく横着しているようで気がひけますが、束でお供えするのは特に問題はないです。
お線香をあげる本数は、宗派によって違いがありますが、束の場合は気にしなくても大丈夫です。
ただ、年配の方などが一緒にお墓参りに行く場合には、しきたりやマナーを気にする人もいるので、周りの様子を見ながらお供えするのが良いですね。
お線香に火をつけるにはろうそくがおすすめ!
ちなみに、お線香に火をつける時にはマッチやライターを使う方が多いですが2、3本のお線香ならすぐに火をつける事はできます。
しかし、束のお線香は中々ついてくれません。中々火がつかないと、マッチはすぐに燃え尽きて何本も使うことになるし、ライターなどは長い間火をつけていると指が熱くなってきてしまいますよね。
そこでお線香に火をつけるのに便利なのは、ロウソクです。
お仏壇でお線香をあげる時も、ロウソクの火を使いますよね。
ろうそく立てがあるお墓が多いともいますので先にろうそくを点けてその日で線香をつけるのもおすすめです。
ろうそく立てがない場合は、ロウを地面に少し垂らしてロウソクを立てると安定します。
後は、風を遮れば燃え続けてくれます。
束になったお線香にも、じっくりと火をつけることができます。
また、ロウソクは手で持たなくて良いので指が熱くなる心配もありません。
もし家にアロマキャンドルのロウソクがあれば、小型で持ち運びしやすく安定感もあるので使えますよ。
ライターで火をつけるのもダメではないですが、100円ライターなどは長い間つけていられないので、お線香に火をつけるのには向いていません。
ライターで点けるなら、ジッポやバーナー式のが火力もあって多少の風にも負けずに使う事ができるので実用的です。
もし、お線香の着火のためだけにライターを購入するならお線香用の着火ライターというのが売っています。
ターボライター式で風を防ぐ風防付きのライターがあります。
ネットで800円ぐらいで買えるので、年に何回かお墓参りに行くなら一つ持っていると便利ですよ。
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お線香とセットで置いておけば、忘れて火がつけられないなんて失敗も防ぐ事ができます。
お墓参りの線香を供える向きはある?
お線香をあげる場合に立てたり寝かせたりと、人によってお線香の向きも違ってきます。
お墓参りには、香炉と呼ばれるお線香を供える場所があります。
昔は、香立てにお供えしましたが、最近の香炉は、雨や風でお線香が消えてしまわないように、囲まれた形のものが多くなっています。
その香炉に置くときに、お線香を寝かせて置きますが、火がついている方を左右どっちに向けて置けば良いのか迷いますよね。
しかし、お墓の場合は仏壇と違って香炉の形式に合わせて置きます。
そのため、お線香を置く向きは特に決まっていません。
自分の置きやすい方向で大丈夫です。
右利きの人が置くと火のついた方が左向きになって、左利きの人が置くと火のついた方が右になる形になります。
ただ、2番目以降に置く人が初めに置いた方向と反対の向きで置いてしまうと前の人が置いたお線香に火が移って両端から燃える恐れもあります。
そうすると、燃え尽きる時間も早くなってしまいますし、煙もかなり出てきてしまいます。
自分が一番初めなら問題ないですが、前にお供えした人がいた場合は、前の人のお線香の向きに合わせて置くのが良いですね。
墓参りの線香ってそのままにしておいて良いの?
霊園やお寺によってもそれぞれ違いがあります。
一般的に、お墓参りから帰る時にお線香を消して帰る人は少ないです。
ほとんどのお墓は、石でできているので万が一火が移ってしまっても燃える事がないためと思われます。
しかし、風で周りに火が飛んでしまうこともあるのでお墓の周りの状況や天候などを考えてその都度判断した方が良いですね。
もし、よくわからないような場合は、火を消してから帰った方が安心です。
また、お墓参りの時のお線香やロウソクの火を消す時には、口で吹き消してはいけません。
宗教的に人の口から出る息は、色々なものを食べている(命を奪っている)ので、神聖なもの(火やお線香)にかかるのは良くないとされています。
お墓に息を吹きかけるのも、当然失礼な行為に当たります。
では、どうやってお線香を消すかというと、手に持って振ることで火を消します。
コツは左右に振るのではなくて、下にサッと下げるように振ると消えます。
線香の火やお墓に供える食べ物などについては、お寺や霊園で決まり事がある場合が多いので一度、お墓参りに行く前に確認した方が良いですね。
また、食べ物のお供えなどに関しては、カラスや猫などの野生動物が食べに来てしまうという事から、お供え物を置いて帰るのを禁止している霊園やお寺もあります。
まとめ
お墓参りにの際の、お線香の数にも決まりがあったとは知りませんでしたね。
今までいかに自分がなんとなくでやってきたかと反省です。
若いうちは許されますが、それなりの年齢になると知らないと恥ずかしいですよね。
お墓参りに行く時には、マナーなどの予習をして行った方が良いかもしれないですね。
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