香典を連名にするのは迷惑!?いくら包む?香典返し不要にすればOK?

葬儀

葬儀に参列する際には必ず香典を持っていきますが、仕事や学校関係の方の葬儀に参列する場合には、香典を連名で包むこともあります。

しかし実際のところ連名で出すことは遺族にとって迷惑なのでしょうか。
もし連名で包むとしたらいくら包んだらよいのか、また、香典返し不要にすれば迷惑にならないのでしょうか。

今回は、夫婦や会社関係や友人など、何人かでまとめて連名で香典を包むときに気を付けてほしい点などを解説していきます。

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香典を連名で出すのは実は迷惑なの?

香典は一般的に、個人が一人ずつ個別で出すのが基本です。

しかし、団体の代表として参列する場合にはマナーにおいては全く問題ありません。
しかしトラブルにもなりかねないので、個人で包むのか、団体で連名にするのかはきちんと周りと相談して決めましょう。

ただ、連名で記した人が全員葬儀に出席できる場合は、一人ずつ個人で香典を包みましょう。
その方が、香典返しの際など喪主に負担をかけずに済みます。

家族・夫婦の場合

この場合は家族単位で用意しましょう。

香典袋には夫(世帯主)の氏名のみを記載しておきます。

ただ、夫婦二人とも葬儀に参列する場合や、二人とも故人と親しかった場合は、夫婦二人の名前を連名で出すこともあります。

また、夫の代わりに妻が参列する場合には、夫の氏名を書き、その左下に小さく「内」と書きます。

会社や学校など団体の場合

会社や学校などの団体の場合は、組織でまとめて連名にして出すことが多くあります。

会社の代表として参列する場合は、会社の社長の氏名で包みます。
真ん中に社長の氏名を書き、その右側に会社名を書きます。

間違えて社長ではない自分の名前を書くことがないようにしてください。
また会社名だけで香典を出すことは絶対にないので気を付けましょう。

香典を連名で包むならいくら?端数が出ても良いの?

いざ連名で出そうと思っても、いくら包んだら良いのだろうと悩む方も多いでしょう。

前提として個人で香典を準備するときの相場と同じと考えるのがマナーです。
連名だからといって包む金額が減るなんてことはありません。

個人で包む場合にも香典の金額の相場は、相手との関係性によって決まります。
連名で包む場合以下が相場です。

  • 上司や同僚…5千円~1万円
  • 上司・同僚の家族…上限が5千円
  • 友人、知人…5千円~1万円
  • その他…3千円~1万円(関係性による)

また、複数人で金額を決める場合、主に2つの可能性が考えられます。

  1. 合計金額を先に決めてその金額を人数で割る
    合計金額を先に決める場合は、上記の相場の金額を人数で割ります。
  2. 1人ずつの金額を先に決めて合わせる
    1人ずつの金額から決める場合は、1人あたり千円~3千円程度で、上記の相場に従って包むというのが相場のようです。

連名の際に香典に端数が出ても良いの?

一人ずつの金額から決める際に気になるのは、端数は出ても良いのかという問題です。

例えば1人2千円、6人で包む場合は1万2千円となりますが、端数はどうしたらよいのだろうかという場合です。

結論からいうと、誰がいくら出したか明記するため、端数が出ても問題はないとされています。

むしろ端数よりも気をつけるべきなのは「4」「9」の忌み数字です。
個人で包む場合はもちろん連名でも、包む金額に「4」「9」という数字が含まれないようにすることがマナーとされています。

 

これらは、「4」は「死」、「9」は「苦」となり、縁起が悪いからです。

ただの迷信じゃないかと思う人もいるかもしれませんが、今もまだ残っている概念なので、忌み数字は避けましょう。

 

連名で出す場合は個人の金額だけでなく、合計金額にも「4」「9」が含まれないように気を付けましょう。

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香典を連名でする場合香典返し不要とすれば良い?どう伝える?

一般的に遺族は香典を受け取った場合は、お香典返しという返礼品を贈ります。

地域性はありますが、香典の半額程度のお返しをする半返しが主流です。
連名で包んでくださった方には一人ずつお返しをするのが一般的です。

そうなると連名で包む際には、遺族の負担を考えて香典返しを辞退するなどの配慮が必要なケースもあるので注意しましょう。

例えば

 

連名1人5千円、2人で計1万円の場合は特に問題はありません。
それぞれに2千5百円分のお返しをすれば済むので、個人で包んだ方と香典返しの手間はそれほど変わらず遺族の負担にはなりません。

しかし1人2千円、10人で計2万円の場合には、香典返しを辞退するのが適切です。
もし一人ずつにお返しをするとしたら、送料も含めて考えると赤字になりえます。

代表者に贈るとしても、金額面はクリアするものの、みんなで分けられるものを用意しなければなりません。
もしこの場合に香典返しを辞退しないと気の利かない人たちだなと思われかねないので気を付けましょう。

そのため、小額多人数の場合は香典を辞退するほうがよいでしょう。

香典返し不要と伝える方法は?

では、香典返し不要の場合、どのように遺族に伝えたら良いのでしょうか?

結論からいうと、辞退する旨を、香典を包んだ不祝儀袋に書きます。
一般的には、不祝儀袋の裏や中袋の住所氏名を記入する欄の横に書きます。

書き方に決まったルールはないけれども、以下のように書くことが多いです。

「誠に勝手ではございますが、お返しなどのご配慮は遠慮させていただきたく
お願い申しあげます」
「香典返しは辞退させていただきたくお願い申しあげます」

また、「少しでもご遺族のお役に立ててください」といった、辞退する意図を書き添えるとより丁寧で気遣いがあり、より良いでしょう。

当日香典返しを手渡しされる場合は?

最近では葬儀の当日に香典返しをすることも多くあります。
その場合は受付にて口頭で、「恐縮ですが、香典返しは辞退させていただきます」などと伝えます。

ただし口頭で伝えた場合でも、遺族に確実に伝えるためにも不祝儀袋に書き添えておくほうが良いと思われます。

なお、会葬御礼品は葬儀に参列していただいたことへのお礼品で、香典返しとは意味合いが違うのでいただいておいて大丈夫です。

まとめ

香典は一般的に、個人が個別で出すのが基本です。

しかし、家族や組織の代表として参列する場合に連名で包むことはマナーとして全く問題ありません。

葬儀へ参列する際には、いろいろなマナーがありますが、遺族の方への思いやりや配慮が何よりも大切です。

個人で包む場合にも言えることですが、連名の場合は特に思いやりや気配りに欠けると迷惑になりかねないので、マナーなど細心の注意が必要です。

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