30歳を過ぎると、いざという時のために、礼服・喪服は一式揃えた方が良さそうですよね。
では、「礼服」「喪服」とそれぞれ名前がありますが、この2つはどう違うのでしょうか。
ここでは、礼服と喪服の違い、そしてこの2つを兼用できるかどうかについてお話します。
又、礼服と喪服の使い分けのための知識についても、併せてお話していきます。
礼服と喪服の違いって何? 見た目も違う?
礼服とは、基本的には、正装全般を指す名前なので、必ずしも黒とは限りません。
例えば、パーティー用のフォーマルドレス・華やかな振袖や留袖などの着物も礼装のカテゴリーです。
そして、礼装には2種類あり、「カラーフォーマル」「ブラックフォーマル」があります。
カラーフォーマルは、先ほどお話した、パーティーなどの席に着て行く、華やかな正装ですね。
一方、ブラックフォーマルは、和装洋装問わず、喪服のことを指します。
つまり、喪服とは、「ブラックフォーマルと呼ばれる礼装」のことを言うのですね。
そして、礼装の中でも、仏事に着る黒いものには、「喪服」という名前が付いています。
礼服と喪服を兼用することはできる? 注意点は?
喪服が礼服の一種なのだとしたら、兼用してもいいのでは…これが気になりますよね。
結論から言うと、結婚式などの華やかなお祝いの席以外は、兼用しても大丈夫とされています。
喪服は一応、仏事用のものなので、結婚式などの慶事と兼用するのはオススメできません。
男性の場合は、フォーマルは全てブラックなので、喪服と礼服を兼用することはあります。
でも、女性の場合、お祝いの席では華やかな装いをするのが暗黙のルールですよね。
そのような場所で、仏事の服装をしてしまうと、招待してくれた人に失礼になる場合があります。
但し、お祝いはお祝いでも、卒業式や入学式は厳粛な場なので、喪服を着て行っても大丈夫ですよ。
卒業式や入学式で礼服と喪服を兼用する時の注意は、次の項でお話しますね。
まとめてみると、明るく華やかなお祝いの席には、喪服と礼服を兼用しない方が良いでしょう。
逆に、少し厳粛な空気があるお祝いの席では、喪服を着て行っても問題ありません。
但し、この場合、靴やバッグを黒にすると仏事になるので、これらは華やかにすることをオススメします。
礼服と喪服の使い分けはどうすればいいの? 卒業式や入学式は?
礼服と喪服を使い分ける基準は、「華やかな席か、厳粛な席か」という点です。
この点だけ心得ておけば、礼服と喪服の使い分けで悩むことが減ってくると思いますよ。
例えば、
- 結婚式・披露宴・お祝いのパーティーは、華やかで明るい席ですから礼服です。
- そして、入学式・卒業式など、静かで厳粛な雰囲気の席は喪服でOKです。
ただ、入学式・卒業式もお祝いの席には変わりないので、服以外は仏事とは変えましょう。
兼用する場合は用途に合わせてバックや靴アクセサリーを変更!
先ほど触れたように、バッグや靴は華やかにし、アクセサリーも身に付けてください。
この時、真珠のネックレスを着けてしまうと、完全に仏事になるので、もう少し明るい雰囲気のものがいいですね。
又、仏事ではストッキングは黒ですが、この場合は肌色のストッキングにすると、雰囲気が変わります。
そして、胸元にコサージュを1つ着けるか、ポケットチーフを身に着けてみてください。
このワンポイントだけで、黒一色だった喪服の雰囲気がガラリと変化しますよ。
ちなみに、最近はデパート・ネット通販でも、「礼服に使えるブラックフォーマル」が増えたようです。
卒業式や入学式と兼用することを考えている場合は、このようなものを買うのもアイデアの1つですよ。
兼用できるタイプの喪服は、「いかにも仏事」という感じではないのでオススメです。
また今は喪服もスピーディーにレンタル可能なので、仏事にはレンタルで対応して様々な用途で使える礼服を一着用意するというのでも良いのではと思います。
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まとめ
礼服はフォーマルの服全般を指し、喪服は仏事に着る服のことを言います。
女性の喪服は、入学式や卒業式などには着て行けますが、結婚式などの慶事には不向きです。
明るく華やかな席である慶事には、喪服ではなく、カラーフォーマルの礼服を着ましょう。
ちなみに、入学式や卒業式で喪服を着る場合は、靴・バッグ・アクセサリーを少し華やかにしましょう。
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