喪服はいつ、どんな時に必要となるかわからないものです。
その為、社会人になったら一式揃えておいた方が何かと安心かもしれません。喪服には流行りはそんなにないので体型が変わらない限りは長く使えます。いざという時のために、喪服を購入するなら喪服について知らなければ買う事はできません。
そこで、今回は喪服とスーツの違いや、喪服のスーツの場合のインナーや喪服のパンツスタイルの有無などについてご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
喪服とスーツの違いってある?女性の場合は?
普段仕事などで着用しているリクルートスーツと喪服のスーツでは、同じ婦人服ではありますが全く別のジャンルの服の扱いになっています。
リクルートスーツはビジネスウェア、喪服はブラックフォーマルウェアとジャンルが分けられています。
又、リクルートスーツは平服になるのでお葬式に着るのは、マナー違反です。
喪服のスーツの場合は礼服として扱われるので、着て行っても問題はありません。
そして、素材や色なども異なってきます。
喪服にはウールなどの素材が使われていて、若干しっかりとした印象になります。
一方、リクルートスーツなどでは、ポリエステルを混合したものが多く見た目は軽く感じられます。
よく見ると、編み目の連なりも全く違うものになっています。喪服の場合、編み目は感じさせないようにできているので、見る人が見たらすぐにわかります。
リクルートスーツは通気性を良くするために粗めに編んである事が多いです。
仕事場で着るスーツだと、相手に好印象を与えるのが目的になるので、素材やデザインはいろいろあり割と自由に選べます。
しかし、喪服の場合は縛りがありあまり自由な服装にするのは難しくなります。
喪服選びの注意点
喪服用にスーツを用意する時にも気を付けることがあります。
- 黒の色にも注意
- スカート丈
- ワンピースタイプがより良い。
スーツでは、黒や濃紺なども正装になりますが真っ黒で光沢のあるものは避けて下さい。
又、スカート丈にも決まりがあります。
スーツの場合は、座った時に膝が見えていても問題はないですが、喪服の場合は座っても膝が隠れるぐらいの長さのものを選んで下さい。
フォーマルの場合はワンピースが、より正式な服装とされています。
リクルートだと、ツーピースが主なデザインでワンピースはあまり見かけませんよね。
喪服とスーツは別の服と考えますが、お通夜までならリクルートスーツでの出席は許されています。
その場合は、黒か濃厚のスーツを着用して下さい。
ただ、葬儀、告別式は控えた方が良いですね。喪服を着ている人達の中に入ると、やはり浮いてしまいますので気をつけましょう。
逆に、喪服用のスーツをビジネススーツとして着るのは止めた方が良いですよ。
一般的に着るものではないので、常識のない人と思われてしまうかもしれません。
喪服でスーツを着るときのインナーはどうする?
男性の一般参列者なら、葬儀にはブラックスーツに白いワイシャツ、ブラックタイが基本的のスタイルになりますよね。
このような同じ考え方でいけば、女性が黒いスーツを着る時にも白いブラウスを着用しても良いと思ってしまいますよね。
しかし、それは大きな間違いです。
女性の場合は、白いブラウスでの葬儀への参列はマナー違反になってしまいます。
なので、葬儀に黒いスーツで参列する場合はインナーにも必ず黒いブラウスを着用して下さい。
デザインとしては、なるべく肌は見せない方が良いので襟が詰まっているブラウスを選んで下さい。
もし、見つからなかったら黒いスカーフを巻いていくのも良いですね。
ちなみに、ストッキングも黒色を選んで下さい。
生足や肌色はマナー違反ですので気をつけましょう。
*葬式用の服装の決まり事
お通夜とお葬式では服装のお決まり事にも多少違いがあります。
お通夜
紺やグレーなどの目立たない色味のスーツかワンピース。
生足はダメでストッキングは黒色か肌色。
靴とバッグは黒が基本です。
お通夜の場合は、男性同様に「前もって準備していた」と思われてはいけないので、お葬式用のブラックフォーマルではなく濃紺やグレーなどの地味な色合いのスーツを着る事が望ましいです。
お葬式
ブラックフォーマルのスーツ 、又は、黒のワンピースやアンサンブルを着て下さい。
肌の露出は極力避けた方が良いので、夏場でも五分袖くらいまでにしておいて下さい。
半袖の場合は、必ず上着を着用して下さい。
ストッキング、靴、バッグは全て黒です。
アクセサリーはどうする?
通夜、葬式にもアクセサリーを付けるのは問題ないですが、あまり派手にならないよに気をつけましょう。
指輪は、結婚指輪のみでネックレスやピアスはパールが一般的です。
パールのネックレスをした場合はジャラジャラしたものではなく、一連のものが望ましいです。
メークは薄めにナチュラルに。
すっぴんでは、逆に失礼になりますから気をつけましょう。
香水やネイルは止めてください。長い髪をまとめる時も、ヘアゴムやピンは黒色を使用して目立たないようにして下さい。
喪服で女性がパンツスタイルはダメって本当?
パンツスタイルは、動きやすいし普段からスカートを履かない人には最適ですよね。
パンツスーツは絶対に履いてはダメというわけではないのですが、地域や世代によって感じ方や考え方が違うのであまりすすんで着るような服装でもありません。
正喪服は元々「アフタヌーンドレス」と考えられていて、ワンピースやツーピース、アンサンブル等が規定となっていて女性の喪服は、スカートが基本の服装と考えられています。
なので、一般弔問客なら良いのですが、遺族や親族として葬儀に参列するならパンツスタイルだとちょっと非常識と思われてしまうかもしれません。
ロングスカートはどうなの?
ちなみに、あまり足を出したくないからロングスカートをと考えている場合も止めて下さい。
スカートの丈は、長くなればなるほど格が高いと考えられているので、一般参列者が着用して良い服装ではありません。
喪服をこれから買おうと考えているなら、膝丈のスカートタイプにした方が無難で長く使えます。
まとめ
着る機会もあまりない喪服に高いお金を出すのは少し躊躇してしまうのも仕方ない事ですよね。
黒いスーツなら何でも大丈夫かと思いきや、素材やデザインも結構縛りがあるんですね。
でも、少し良い物を買っておけば長く使えるので大人になったらきちんとした一着を持っているのが良さそうですね。
男性の喪服とスーツの違いなど喪服選びにつていはこちらも見てみる。
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