葬儀のときに飾られる遺影写真ですが、急に人が亡くなって準備なんてしていないという人もいますよね。
今は"終活"といって亡くなる前の準備をご自身でしている方もいらっしゃいますが、そうでない方もいます。写真を撮るのが嫌いだからという理由で撮らない方も。
でもそんな時、遺影の写真がなくて困ってしまいますよね。
遺影写真がない場合の対処法をご紹介します。
遺影の写真が無い時はどうする?帽子被ってても良い?
遺影の写真というと改めて写真館できちんと撮った写真を思い浮かべますね。
自ら終活をしている方などは背景や衣装をビシッと決めて前もって準備をする方もいますが、そうでない方の方が多いのではないでしょうか。
昔の遺影写真は家紋付きの着物を着たものがよく見られましたが、今のご時世ではなかなか家紋付きの着物を持っている人も少ないですよね。
写真館でビシッと決めて写真を撮れれば一番いいですが、そうでない場合はスナップ写真などでもいいんです。
スーツなどの遺影写真にする人が多いですが、中々スーツ姿で写真を撮る機会ってないですよね。
スーツなど正装をしていない場合でも大丈夫です。
普段着のままカジュアルな服装で写っているものをそのまま使ってもいいですし、服装を合成でスーツに変える驚きの方法もあるんですよ!
今の写真技術はすごいですよね!
なので服装にはあえてこだわらなくても大丈夫です。
家族で出かけた写真などの方がいい笑顔、いい表情で写っていたりもするのでかえってそれが良かったりということもあります。
遺影の写真って帽子被っていても良いの?
この時に帽子を被っていたりすることもあり、遺影の写真として使っていいかどうか悩むところですね。
帽子を被っていても大丈夫です。
例えば故人が釣りが好きで釣りをしているところの写真を遺影として使いたいとき、釣りの時の帽子を被っていても何も問題はありません。
私の祖父は写真館で遺影を撮っていましたが帽子が好きでよく被っていたこともありお気に入りのハットを被って
遺影の写真を撮ることにこだわっていました。
実際使われた写真はちゃんとお気に入りのハットを 被った写真です。
遺影の写真は葬儀の時だけではなくその後の法事のときや毎年のお盆で親族が集まったときなどにも見るものなので、故人が好きだったものが写っていたり故人を象徴するような写真になってもいいんです。
スナップ写真ってそのまま使えるの?!
スナップ写真を使う時はどうやって使うのかというと、故人の写っている部分を切り取り加工して背景をつけるというのが一般的です。
よく遺影の写真では背景が無地のものが多く使われていますよね。
一般的に加工される時はブルーやモノトーン系の色などの落ち着いた色合いが好んで使われています。
モノトーンの中でもグレーやブルーなどの色は日本人の肌の色とよく合うとされていて遺影の写真の背景によく選ばれています。
でも故人の好きな色の背景にしてあげたり、服の色によって色を選んであげてもいいですね。
無地の背景以外にも花畑の背景にしたりすることもできます。
加工せずともスナップ写真に写り込んだ背景をそのまま使っても何も問題はないのであえて加工しないという人もいますよ。
遺影の写真の作り方は?
遺影の写真を準備する場合は写真館で撮影してしまえば楽でいいのですが、故人が亡くなったあとに準備するとなるとそうはいかないですよね。
ではどのようにしたらいいのでしょうか。
遺影写真の作り方!
遺影写真を作る方法としては大きく3つ考えられます。
- 葬儀社にお願いする。
- 写真スタジオに持ち込む。
- 自分で加工する。
それぞれの方法についてご紹介していきます。
葬儀社に作ってもらう
一つ目の方法としては葬儀社に頼んで作ってもらう方法です。
遺影の写真が用意できていない場合、スナップ写真などから作ることが出来るので葬儀社の人にお願いすることができます。
しかし、デメリットとして葬儀社に頼むことで費用が高くなるので注意してください。
葬儀社の人が預かった写真を加工してるというケースは少なく、提携している写真スタジオなどにデータを送り加工してもらっていたりします。
その他に今最も多い方法としてオンラインで遺影作成をしている会社にデータを送り加工してもらっています。
葬儀社から他の会社への依頼をすることで料金もかかります。
料金は高くついてしまいますが、葬儀の準備などでバタバタしているときは自分で手間をかける必要がないので
あえて依頼をする人も少なくありません。
写真スタジオに持ち込む
二つ目の方法としては自分で写真スタジオに持ち込んで、背景の加工や衣装の加工やトーンを明るくしてなど細かく依頼することができます。
葬儀社よりは費用は安く済むのではないでしょうか。
終活の一環でする分には時間もありますが、葬儀屋の様に最短でというのはなかなか難しいかもしれませんね。
自分で加工する
三つ目は自分で加工する方法です。
自分で加工すれば印刷するときの費用だけがかかるので最も安く済むのではないでしょうか。
とはいえ、こちらも急な場合にはそんな作業をしている余裕はないですよね。
終活の一環として事前に準備しておく場合の方法かなと思います。
スナップ写真を用いる際の注意点は?!
どの方法にしてもスナップ写真を用いる時には注意点があります。
故人が小さすぎるものは選ばない!
まずは写真に写っている故人があまり小さくないものを選びましょう。
集合写真などの写真だと小さく写りすぎて、引き伸ばした時にぼやけてしまいます。
最低でも親指の爪以上の大きさのものを選ぶようにしましょう。
ピンボケしていないものを選ぶ!
またその時にピンボケしていない写真を選ぶようにしましょう。
最近のデジカメなどで撮影した写真の場合は手ブレ防止機能が付いているものが多いのでブレてないこともあります。
しかし引き伸ばした時に案外ピンボケしていたりなんてこともあるので一度パソコンなどの大きな画面で映してみるといいですね。
背景や障害物にも注意!
あとは背景や障害物に注意しましょう。
背景を合成することはできますが、自分で加工する際は中々大変です。
なるべくならそのまま使えるような自然な背景がいいですね。
障害物についてですが、これは例えばお孫さんを抱いていたりする写真だと遺影に使う写真としてはふさわしくありません。
これも切り取って自然に補正することはできますが極力無いようにしたいですね。
写真を持ち込んで加工してもらう場合だと、専用の画像ソフトを使って画像の編集をします。
遺影写真の本人の部分以外を切り取って消し、その上から色を塗るように修復していく作業が必要なります。
着ている服の色が複雑なものだったり体の部分でも微妙な位置だったりすると加工しても不自然になってしまうこともあります。
必ずしも全てがきれいに修復できるわけではないので注意してくださいね。
若すぎるときの写真は選ばない!
大切な注意点として、若すぎるときの写真は選ばないようにしましょう。
例えば20年も30年も前の写真だと亡くなる頃の印象とはかけ離れすぎていて遺影の写真には向きません。
かといって亡くなる直前すぎる写真でも故人の印象とは違うなと思うことも。
一番いいとされる時期が亡くなる10年ほど前の頃の写真だといいですね。
病気で亡くなった場合などはあまり亡くなる頃に近いものだと弱々しい印象を受けます。
10年ほど前であれば活発な印象があるという人も多く故人を偲ぶ際に暗くなりすぎなかったり、葬儀の際も「本人らしい」という印象を受けやすいようです。
遺影写真の値段の相場は?
遺影写真を葬儀社にお願いする場合はだいたいの相場が25,000円〜30,000円ほどとされています。
なぜかというと、先ほども書きましたが葬儀社から外部の会社や写真スタジオへ依頼しているからです。
当然、外注となれば手数料も取られます。
高いですね…。
写真スタジオなどへの持ち込みの場合は写真のサイズにもよりますが、だいたいが約10,000円くらいになります。
それに葬儀用の額縁をつけたり、仏壇用の写真立てをつけると料金が加算されます。
依頼をする場合は直接どういう形で使いたいかや加工は必要かなど直接問い合わせてみると確実ですね。
まとめ
葬儀のときだけでなくその後も故人を映しだす遺影写真。
故人自らが準備していない場合などはその家族が準備しなければいけないので中々どんなものを選んだらいいのか迷いますよね。
なるべく本人らしい写真を選んであげて、故人を思い出すときも「あんな人だったな」と思えるような写真になるといいですね。
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