お通夜や葬儀、告別式に参列する時、「ご愁傷さまです」という言い回しがありますよね。
でも、なんだか言いにくい…と感じている方も多いです。
今回は、ご愁傷さまですの意味や伝えるタイミング、他に言い換える言葉は何か無いの?
ご愁傷さまですという言葉ははっきり言わない方がいいの?
といった疑問にお答えいたします。
ご愁傷様ですが言いにくい…タイミングは?
お悔やみの席で耳にする「ご愁傷様です」と言う言葉ですが、どういう意味があるのでしょうか。
その二つが合わさった「ご愁傷さまです」という言葉は、相手の方に対して「心から悲しく思っています」という意味の表現なのです。
でも、不幸の連絡を受け遺族の方に会うことになった時、「ご愁傷さまです」という言葉が言いにくいな…と思ってしまう方も多いですよね。
- 自分自身も悲しくて動揺しているのに、普段使い慣れない難しい言葉をすらすらと噛まずに言えるのかな?
- 遺族が親しい友人なのだけど、かた苦しくてよそよそしい言い方にならないかな?
などと色々心配になってきます。
私も目上の人のお葬式に参列した時、私なんかが「ご愁傷さまです」と言っていいのだろうか?とすごく迷ってしまったことがあります。
普段の会話でも軽い冗談で、残念なことがあった時などに「それはご愁傷さま~」と言うことがありますよね。
深い悲しみの中にいる遺族の方に失礼にならないの?と不安にもなります。
でも、「ご愁傷さまです」は立派なお悔やみの言葉なので心配はありません。
男性が言う場合は、「ご愁傷さまです」になりますが、女性が言う場合は、「ご愁傷さまでございます」という言い方が丁寧で正しい表現になります。
もし目上の人に対してお悔やみを伝える場合には、「この度はご愁傷さまでございます」というのが正しい言い方になります。
ご愁傷様ですというタイミングは?!
では、ご愁傷様ですを言うタイミングは一体いつなんだろう?と疑問に思う方も多いですよね。
ご愁傷様ですを言うタイミングは、「通夜や葬儀・告別式に参列して、受付の方に香典などを渡す時」になります。
その時以外には、特にありません。
お通夜や告別式の時の場では遺族の方はとても忙しいため、無理に話しかける必要もないですし、わざわざお悔やみの言葉をかけなくても大丈夫です。
落ち着いたころに遺族の方にお会いした時にお悔やみの言葉をかけましょう。
ご愁傷様ですを言い換える言葉ってある?
「ご愁傷さまです」がその場にふさわしい言葉だと分かっても、なんだか使い慣れないし自分には言いにくいな…と思う場合もありますよね。
「ご愁傷さまです」を言い換える言葉はほかにどんなものがあるのでしょうか。
~ご愁傷さまにかわる言い方の例~
- この度はお悔やみ申し上げます
- この度は本当に残念です
- 言葉がみつかりません
- 突然なことで本当に寂しくなります
- 大変だったね(親しい友人で周りに人がいないときに)
といった言葉になります。
「ご冥福をお祈りいたします」と言う言葉は亡くなった方に対しての言葉になりますので、注意しましょう。
ご愁傷様ですをはっきり言わないのはなぜ?
お悔やみの席で「ご愁傷様です」と言う言葉をはっきり言う人は少ないですよね。
通夜やお葬式の席では、「はっきり言うこと」よりも「お悔やみの気持ちが伝わる言動かどうか」が大事になってきます。
「ご愁傷さまでございます」と相手が聞き取れるようにはっきりと言う必要はありません。
「このたびは・・・」の一言だけでも伝わりますし、音にならない程度の声でも十分です。
ただ静かに一礼するだけでもよいのです。
悲しみの席では言葉少なめにすることを意識しましょう。
私も今までに数回お通夜や告別式に参列した時、本当に言葉が出ない…と言うことを身をもって経験しました。
「このたびは、ほんとうに・・」とだけ言うのがやっとでした。
お悔みの場で避けるべき言葉!
お悔やみの場では、言ってはいけない言葉というものもいくつかあります。
- 不幸がつづくことを連想させる言葉
例 再び 繰り返し 追って 続いて など - 不幸がつづくことを連想させる「重ね言葉」
例 重ね重ね ますます たびたび など - 「励ましの言葉」
例 元気出してね 頑張ってね など
特に励ましの言葉は、遺族の方をただ元気づけたいという一心でつい言ってしまいそうになる言葉ですよね。
しかし、悲しみの中にいる遺族の方にとっては良い気分にはなりませんので、お悔やみの場ではNGな言葉なのです。
【まとめ】
「ご愁傷さまです」は遺族の方の悲しみに寄り添う言葉です。
お悔やみの気持ちを表すのによい言葉であるといえますね。
遺族の方を実際に目の前にするとあまりの悲しみに胸がつまってしまい、どう言葉をかけたらいいのかが本当にわからなくなってしまいます。
ですが、どうにか励ましてあげたいなどとは深く考えないで、
遺族の方の気持ちを思いやって控えめにお悔やみを伝えるようにしたいものですね。
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