葬儀というのは人生の中で何度も行う事はありませんよね。
でも葬儀に関するマナーというのはたくさんあって、その場に直面して初めて「えっ!これどうしたら良いの?」となることも多いです。その中でもお香典はお金に関わる事なのでよりしっかり知っておく必要があります。
その中でも今回は、葬儀に欠席した人から香典を頂いた場合はどうすれば良いのか。葬儀に欠席した人への香典返しやお礼状はどうすれば良いかについてご紹介します。
葬儀に欠席した人から香典のみ頂いた時はどうすれば良いの?
葬儀には行けなかったけど、気持ちだけでもとお香典だけを頂くという事は意外と良くあります。
郵送などで送られてきた場合は、届いているか相手も不安になるので、連絡できるようなら、すぐにお礼の電話をしてあげて下さい。
直接持ってきてくれた場合は、その場でお礼をして、後日頂だいたお香典の半額程度を目安にお返しをします。
香典返しをする際のルールは?
後日香典返しをする際のルールについて触れておきます。
掛け紙と表書き
香典返しの水引は、黒・白の結び切りで、表書きは「志」が基本です。
ただ、関西などでは水引は黄色・白の結び切りで、表書きは「満中陰志(まんちゅういんし)」が一般的になっています。
地域によって変わるので、周りに確認してから準備した方が良いですね。
送り主は…
表書きの「志」の下に贈り主の名前を書きますよね。
こちらは「〇〇家」「〇〇(喪主の姓のみ)」「〇〇〇〇(喪主のフルネーム)」等、絶対これというルールはありません。
香典返しを注文すると、葬儀社じゃなくても掛け紙や、表書も一緒に行ってくれる場合が多くなっているので相談してみて下さい。
また表書きなどには、印字が必要になってくるので、日にちなどには余裕をもって発注するように心がけて下さい。
四十九日に呼んだりする親族には四十九日を済ませてから、お香典の半分程の金額を香典返しとして贈りますが、お香典だけ頂いた方には、お香典を貰ってから2~3週間後くらいにお返しをしても大丈夫です。
金額によっても変わりますが、相応なギフトを贈りましょう。
香典返しに向いている贈り物は?
香典返しを何にするのかは悩ましいですよね。
香典返しに向いている贈り物をいくつかご紹介しますね。
洗剤詰め合わせ、入浴剤セット、ジャム、ジュース、菓子、お茶類、コーヒー、調味料など。
香典返しに贈るものは、「不祝儀を残さないように」と言われて、後に残らない消えものを贈るのが無難です。
最近は、カタログギフトが人気があります。カタログにもランクがあるので、お香典の金額によってランクを変えて渡す事ができます。
また、金額が多い場合にはギフト券なども喜ばれます。
葬儀に欠席した人への香典返しは?
葬儀の香典返しの相場は、半返しが基本となっています。
お葬式に参列者した方には、お茶などのお返しをするので必要ない場合もあります。
しかし、葬儀に参列しないとなると、改めて品物を返す必要がありますす。
香典の相場は、だいたい5,000円~10,000円くらいなので、香典返しは、2,000円〜5,000円ぐらいの香典返しが理想的です。
実際は、3分の1から半返しと考える人も多いので、故人との関係の深さなどによって変えると良いです。
カタログギフトなどは、1,000円単位で用意する事ができるので便利です。
葬儀の最中は、何かと落ち着かないので、あらかじめカタログギフトを香典返しと決めておいて、香典の金額次第でだいたい半返しになるようにカタログギフトを選べば、簡単にすみます。
ただ、故人と親しかった方などは、高額の香典を包んでくれる場合もあります。
その場合は、半返しにこだわらず、3分の1ぐらいの香典返しでも大丈夫です。
供花や供物、弔電を頂いた場合は?
香典の他に供花や供物を頂いても、親戚などにはお返しは不要です。
でも、友人などに対しては、お香典返しに気持ち、上乗せしてお返しすると良いです。
弔電の場合は、金額的なこともあるので、香典返しに上乗せしてギフトを贈る必要はありません。
葬儀後のなるべく早い時期に、お礼の言葉を述べる程度でかまいません。
連名で香典を頂いた場合は?
また、連名や〇〇一同など複数人でまとまった香典を頂いた場合は、一人当たりの金額が少ない事が多いので、葬儀に来た場合は返礼品を全員に渡しますが、葬儀を欠席していたら香典返しをする必要はありません。
ただし、会社やサークルなどのグループから香典を頂いたら、後日で良いので、弔意を表してくれた人たち皆さんで分けられるような、お菓子などを送ると良いです。
皆んなで集まれない人達には、個別に礼状を送ると良いです。
香典返しを送るるタイミングは?
後日返しの場合は、一般的に四十九日の忌明けを待って送ります。
注文をする場合などには、希望する発送日を間違えないように気をつけて下さい。
もちろん、直接持参して手渡しできるならより丁寧な対応となり喜ばれます。
また訃報を知らずにかなりずれた時期に頂く場合もあります。
その場合は個別対応になりますので、熨斗等注意が必要です。
葬儀に欠席した人へのお礼状はどうする?
香典返しなどに添えるお礼状は、忌があける四十九日の法要後すぐに出すとされています。
葬儀を欠席して葬儀後に香典を頂いた場合も、忌あけに香典返しと一緒にお礼状を送ります。
お礼状は、遺族が亡くなった方の友人など生前付き合いがあった方達に、忌があけたこと知らせるのと、生前お世話になったお礼の気持ちを込めた内容で書く事が多いです。
お礼をするのも本来は、直接会ってお礼を言うのがマナーですが、直接会ってお礼ができないかわりに、お礼状とお返しの品物をお送りしますという内容を添えると、より丁寧な印象になります。
香典返しののしの名前はどうする?挨拶状なしでも良い?自作するなら?
お礼状で気を付けたいルールとは
そして、お礼状を送る場合は文章中には句読点と「、」や「。」などは使ってはいけません。
葬儀や法事が何事もなく終わったということを表したいので、文章が途切れるような「、」や「。」は使用しないという事を言われています。
句読点はもともと、読む側が読みやすいように使われるのであって、文章をきちんと読める相手に使うのは失礼となる場合もあります。
ちゃんと理解して送らないと相手に不快な思いをさせてしまうので気をつけて下さい。
亡くなった方は、もうお返しをする事はできません。
その分、残った者が心を込めて、1人1人にお礼状を書いてあげて下さい。
香典返しを辞退した方へお礼状は?
また、香典などをくれた方でもお返しを辞退したいという人もいます。
その場合は、香典袋の中に書いてある事が多いです。
このような場合は、その方の気持ちを汲んで、香典返しを贈らないのがマナーです。
ただし、ギフトは贈らなくてもお礼状は送って下さい。
香典返しと同じ時期の四十九日が過ぎた辺りに、香典と心遣いへのお礼をつづった内容にします。
その際の便箋や封筒は、白や無地で地味な色使いにして、できるだけ手書きで書く方が気持ちが伝わります。
まとめ
近しい人が亡くなった場合は、葬儀の事などやる事が多くて、香典返しの事まで頭が回らないです。
しかし、葬儀に来られなくても、香典を送ってくれる人にはきちんとしたお礼をしなくてはいけませんよね。
葬儀直後はまだバタバタしているかもしれませんが、少し落ち着いた段階で対応してくださいね。
香典返しを後日する場合は、葬儀以降に頂いたお香典に関してもまだ追加で対応出来たりするので葬儀社や香典返しを頼んでいるところへ相談してみると良いですよ。
葬儀に参列いただいた人へのお返しと一緒にできると良いですね。
コメント