節分の豆まきや恵方巻きには、「お祝い」というイメージを持っている人も多いですよね。
そのため、喪中の年に豆まきをしたり、恵方巻きを食べたりしても良いか、少し迷うと思います。
又、喪中の年に、神社で行われる節分会に行っても良いかについても、悩むのではないでしょうか。
ここでは、喪中の年は、節分をどう過ごしたら良いかをまとめました。
節分豆まきって喪中にしていいの?
喪中の年の節分に、豆まきをしても良いかどうか…これはちょっと悩みどころですよね。
結論から言ってしまうと、喪中の年であっても、節分に豆まきをしても大丈夫ですよ。
実は、節分の豆まきの目的は、「何かを祝うこと」ではなく、「魔除け・厄除け」なのです。
そのため、喪中の年でも、豆まきをして、家の中の魔除けをすることは、決して悪いことではないのですね。
むしろ、家の中を魔除けすることで、故人も安心して、喜んでくれるかもしれませんよ。
ただ、「喪中には節分をやらない」という風習のある地域に住んでいる場合は、少し注意が必要です。
ご近所の大半が、喪中に節分をやらないのに、大々的に豆まきをすると、変な目で見られてしまいますよね。
なので、そのような地域に住んでいる場合は、大声を出したり、外に向けて豆をまいたりしないようにしましょう。
又、四十九日が明けるまでの「忌中」の場合は、恐らく、家族全員が心身共に疲れていると思います。
そのような場合は、疲れているのに、無理に豆まきをして魔除けを行わなくても大丈夫ですよ。
忌中の間は、豆まきよりも、亡くなった人を思い出しながら、ゆっくり休むことの方が大切だと思います。
喪中に恵方巻きって食べていいの?
さて、喪中の年に恵方巻きを食べることに関しても、全く問題はないので安心してくださいね。
恵方巻きは、「これから1年、幸せに過ごしましょう」という祈りが込められた食べ物です。
お正月のおせち料理のように、お祝いを目的とした食べ物ではないので、喪中に食べてもOKなのです!
むしろ、喪中の年でも、家族が1年を無病息災で幸せに過ごすことは、大切なことですよね。
なので、恵方巻きを食べて厄除けをすることは、問題どころか、良いことなのかもしれませんよ。
ちなみに、恵方巻きは縁起物ではありますが、仏教や神道など、宗教が関係した縁起物ではありません。
恵方巻きは元々、商売がうまくいくようにという願いで始まった、関西方面の商人の風習です。
そのため、恵方巻きを喪中の年に食べても、宗教的には何も問題がないということですね。
喪中に神社の節分に行くのは?
先ほどお話した通り、喪中であっても、豆まきをしたり、恵方巻きを食べたりすることはOKです。
でも、神社で行われている節分会に行くことだけは、忌中の間は控えるようにしてくださいね。
神道では、忌中に関しては、「忌中の50日間は穢れがある」と明記しています。
そのため、穢れがある忌中の50日間は、神社の鳥居をくぐるべきではないとされています。
なので、四十九日が完全に明けていない場合は、神社で行われる節分会には行かないようにしましょう。
でも、四十九日が完全に明けた後であれば、神社の節分会に行っても大丈夫ですよ。
ただ、どうしても気になるという場合は、喪中の年は、行くのを控えた方が良いかもしれませんね。
ソワソワと気にしながら節分会に行っても、逆に縁起が良くない可能性があります。
一方、神社ではなく、お寺で行われている節分会は、忌中であっても行くことができます。
仏教の場合、「穢れ」という概念そのものが存在していないので、喪中・忌中にお寺に行っても大丈夫なのです。
どうしても「喪中・忌中だけど節分会に行きたい」という場合は、神社は避け、お寺の節分会に行った方が良いでしょう。
ちなみに、神社・お寺共に、節分会は「お祝い」「お祭り」ではなく、あくまで「魔除け・厄除け行事」です。
まとめ
節分に関連しているものは皆、お祝いのためのものではなく、「魔除け・厄除け」という扱いになります。
そのため、喪中の年でも、豆まきをしたり、恵方巻きを食べたりすることはOKです。
むしろ、その年の家族の幸せを願って、節分をすることは良いことかもしれませんね。
但し、神社の節分会だけは、四十九日が完全に明けないていない間は、行かないようにしましょう。
でも、お寺の節分会であれば、四十九日が明けていない忌中の間に行ったとしても、全く問題ありませんよ。
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